2022年10月11日~13日(現地時間)におこなわれたGoogleの年次イベントのうちのひとつ『Google Cloud Next』で、暗号資産(仮想通貨)事業大手の『Coinbase』(米国本社)との提携強化を発表。
まずは以下4つのことをする予定のようです。
- Google Cloudの特定の顧客は『Coinbase Commerce』を通じて、利用料金を暗号資産で支払えるようになる予定
- Web 3の開発者は、Google Cloudの『BigQuery』を通じてブロックチェーンデータにアクセスできるようになる(Coinbase CloudのNodeサービスによって提供)
- Googleは『Coinbase Prime』を通じて、暗号資産の安全な保管などのサービスを機関投資家向けに提供する予定
- Coinbaseは、取引所やデータサービスの提供するためのクラウドプロバイダをAWSからGoogle Cloudに移行する予定
詳細はそれぞれの公式ブログをご参照のこと。
- Google Cloud Nextの発表内容:Google Cloud Next ‘22 wrap-up | Google Cloud Blog
- Coinbaseの発表内容:https://www.coinbase.com/blog/announcing-coinbase-google-cloud
ETHアドレスを検索すると残高表示
またGoogle Cloud Nextの発表日前後で、英語版のGoogle検索でETH(イーサリアム)のアドレスを検索すると、そのアドレスの残高が表示されるようになりました。
※2022年10月15日時点の検索結果画面
英語版で検索する場合は、クエリパラメータに「?gl=us&hl=en」(地域=米国、言語=英語、の意)などと付ければOKです。
ETHアドレスを持っていない場合はブロックチェーンエクスプローラーからテキトーに最近の送金先アドレスでもコピペすれば試せます。
いずれは日本のGoogle検索でも表示されるようになりそうです。
おわりに
Google CloudとCoinbaseの提携はいまのところ一般消費者にはあまり関係なさそうですが、もし将来的にGoogle Pay (あるいはGoogle Wallet)で(暗号資産を両替してチャージできるようになるとか、実店舗の場合はGoogle Pay自体が支払い方法を提供するとかなどの方法で)使えるようになったりすればとても便利そうです(税制の問題はさておき)。
非中央集権で中央銀行や政府に資産の没収をされないことが暗号資産のメリットですが、ほとんどの人にとってはハッキングリスクやセルフGOXリスクが高すぎるので中央集権的なサービスの方が安全なんじゃないかと思ったりしていますw