2018年7月12日から、Microsoftが廉価版Surfaceたる『Surface Go』日本版の予約を開始しました(発売は8月27日予定)。グローバル版とは異なり日本版はOfficeが強制的に付属するため、
・4GBモデル:69,984円
・8GBモデル:89.424円
と、ややお高くみえる価格設定となってしまいました。別売りのSurfaceペンとSurfaceタイプカバー(キーボード)を購入すると合計で、
・4GBモデル+ペン+キーボード:99,360円
・8GBモデル+ペン+キーボード:118,800円
となります。
価格参照:Surface Go を購入 - Microsoft Store ja-JP
これって高いのか安いのか?タッチパネル&ペンが使える他社メーカーのスペックが近いノートPCと金額を比較してみました。あんまり厳密な比較ではないのでご参考までに。
1.ASUSのTransbookと比較
4GBモデル
4GBモデルの場合はSurface Goと同じくほぼ10インチであり4GBモデルがある『Transbook T103HA』がスペック的に近かったので採用、比較。
製品名 | Surface Go | Transbook T103HA |
---|---|---|
画面サイズ | 10インチ | 10.1インチ |
本体重量 | 522g | 580g |
CPU | Intel 4415Y | Atom x5-Z8350 |
RAM | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB[eMMC] | 64GB[eMMC] |
本体価格 | 69984 | 52990 |
キーボード | 16632 | 本体同梱 |
タッチパッド | キーボードに付属 | - |
マウス | - | 1500 |
ペン | 12744 | 本体同梱 |
Office | 付属 | 34160 |
合計(税込) | 99360 | 88650 |
T103HAにはタッチパッドが搭載されていなかったのでマウスを別途購入するものとして比較しています。
Surface Goが99,360円に対しTransbook T103HAが88,650円ではあるものの、CPUの処理速度はSurface Goの方が上。質量はSurface Goの方が軽い。あとは本体の完成度なんかを考えるとSurface GoはTransbook T103HAと同等もしくはコスパ高め、と言えそうです。
ただし、Officeを抜いちゃえばTransbook T103HAの方が圧倒的激安に。
8GBモデル
8GBでCore m3搭載の2 in 1 PCは海外のみの販売であったりと適切なものが見当たらなかったので、8GBモデルはTransbook T304UAと比較することにしました。
製品名 | Surface Go | Transbook T304UA |
---|---|---|
画面サイズ | 10インチ | 12.6インチ |
本体重量 | 522g | 830g |
CPU | Intel 4415Y | Core i5-7200U |
RAM | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB[SSD] | 128GB[SSD] |
本体価格 | 89424 | 105800 |
キーボード | 16632 | 本体に付属 |
タッチパッド | キーボード付属 | - |
マウス | - | 1500 |
ペン | 12744 | 本体に付属 |
Office | 付属 | 付属 |
合計(税込) | 118800 | 107300 |
メモリやストレージは合わせているものの、CPUはCore i5-7200Uと処理速度はTransbook T304UAの方が大きく高め。それでもTransbookの方がトータル金額は安くなりました。
画面が大きく、少し重いので同等品とみなすには忍びないところですが、使用上の快適さはTransbook T304UAの方が良さそうです。
2.HPのENVY x360と比較
HPの個人向け2 in 1 PCもSurface Goのスペックと近いものが見当たらなかったので、8GBモデル+Surfaceペン+タイプカバーの価格(118,800円)と同じ金額までカスタマイズしてどれくらいスペックのPCを買えるか、で比較してみました。
価格参考:HP ENVY 13 x360 製品詳細- ノートパソコン | 日本HP
製品名 | HP ENVY x360 13-ag0000 |
---|---|
画面サイズ | 13.3インチ |
本体重量 | 1.31kg(キーボード含む) |
CPU | AMD Ryzen 3 2300U |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB(SSD) |
キーボード | 本体付属 |
タッチパッド | キーボードに付属 |
マウス | - |
ペン | 特典で付属 |
Office | 特典で互換Office付属 |
合計(税込) | 116100 |
11万8000円弱出せば、HPなら13.3インチのフリップ型ノートPC『ENVY x360』を購入できます。メモリは8GBで合わせていますが、CPUはAMD Ryzen 3 2300Uと処理速度大幅UP。ストレージは2倍の256GBです。キーボードはバックライトあり(暗闇で光るやつ)。
付属するペンはアクティブペン2で1024段階の筆圧、傾き検知に対応。また、Microsoft Penプロトコルにも対応しています(アクティブペン2製品仕様)。
結論
以上より、同等品やら金額やらで比較していくとSurface Goの8GBモデルくらいの金額を出すなら他社メーカーの商品を購入したほうがコスパ高いんじゃないかなと思いました(あくまで個人の意見です)。4GB RAMでは普段使いでもしんどいので使用用途としてはやっぱりiPadの置き換えといったところですかね。
3.Surfaceの製造メーカーはPegatron
米WikipediaによるとMicrosoftのSurfaceシリーズの製品の製造メーカーは『Pegatron』(台湾)と記載あります。PegatronはASUSの製造部門を分離させODMベンダーとして独立させた企業。なので今回ASUSのTransbookと比較してみたというわけです。
Surface GoもPegatronで製造されているかどうかは定かではありませんが。
4.HPのlaptop PCのシェアは世界一位
ノートPC製造メーカーとしてシェアNo.1は本社米国のHP(ヒューレット・パッカード)。
2016年以前はLenovoが4年ほど1位に君臨していたものの、2017年にHPが返り咲き。2018年Q1もHPが1位です。製造は(機種によっては)東京の日野工場なのでむしろSurfaceよりもHPのノートPCの方が完成度高いんじゃないかと最近思ってきました。
おわりに
Surface Goのサイズ感とスペック、価格のコピー品といったものは他社メーカー製品で見つけにくかったものの、今後各メーカーからSurface Go対抗品が出てくることと思います。Officeなしの製品を選択できたり、コスパの良い製品が出てくることに大いに期待。
2018年12月現在のSurface GoやProを安く買う方法は以下の記事に記載。