2017年のGoogleイベントも10月4日(日本時間では10月5日午前1:00~)開催されました。今年のGoogleの商品は事前に盛り上がっていた『Pixel 2』『Pixel 2 XL』を初めとして魅力的な製品が盛り沢山でした。発表された9製品をダイジェストでまとめてみたいと思います。
動画で見たい場合はYouTubeをご閲覧のこと。
1.Google Pixel 2 / Pixel 2 XL
2.Google Homeシリーズ
2-1.Google Home Mini
2-2.Google Home
2-3.Google Home Max
3.Google PixelBook
4.Google Clips
5.Google DayDream View
6.Google Pixel Buds
製品詳細については、米国版Googleストアをご参照のこと。
1.Google Pixel 2 / Pixel 2 XL
事前リーク情報の多かったPixelの後継機『Pixel 2』『Pixel 2 XL』が正式発表されました。日本での発売予定は現状ありません。
・Pixel 2 :64GB $649 / 128GB $749
・Pixel 2 XL:64GB $849 / 128GB $949
カメラの性能評価サイト『DxO Mark』にて最高得点98を出したPixel 2(次点のiPhone 8 Plusは94)。初代と同じくPixel 2 / Pixel 2 XLを使うとGoogleフォトに写真や動画をオリジナル品質で無制限に保存できます(圧縮画像であればどの端末からも無限保存可)。
『Google Lens』機能で被写体を理解し、その情報を自動で表示してくれたり、翻訳したりできます(ただし、ネット接続必須であり、ラテンアルファベットを使用する言語でのみ使用可とのこと)。
また、AIによるアシスタント機能を強化、音声サポート、デュアルスピーカーによる臨場感のある音質の表現、カフェなどで流れる音楽を認識し曲情報を表示、など近未来を感じさせる機能がたくさん。
その他性能やリーク情報との比較については前回の記事にまとめてみました。
2.Google Homeシリーズ
日本国内では音声アシスタントAIスピーカーは『Google Home』がAmazon Echo先に販売開始されました(発売は2017年10月6日~ / 競合商品はAlexa搭載のAmazon Echo / LINEのClova WAVE正式版は10月5日に販売)。
『Google Home Mini』は購入可能ですが、『Google Home Max』はこの記事執筆時点で日本版Googleストアに未掲載。
・Google Home:15,120円
・Google Home Mini:6,480円
・Google Home Max:$399
2-1.Google Home Mini
可愛らしいドーナツサイズのAIスピーカー『Google Home Mini』が日本上陸です。
「今日の天気は?」「光の速度は?」「今日の午後5時にケーキを買うよう知らせて!」「これはおいしいを英語で?」「犬にピーナッツバターを食べさせても平気?」といった質問に答えてくれます。
また、Chromecastと連携してNetflixやYouTubeの再生をお願いしたり、Nestのスマートサーモスタットと連携して「エアコンの温度を上げて」とお願いしたりできるとのこと。
2-2.Google Home
Google Homeのスタンダードなタイプ『Google Home』も同じく2017年10月6日に日本上陸です。
2-3.Google Home Max
音響を強化した『Google Home Max』も登場しました。日本での発売日は未定(記事執筆時点)。
なんか分解すると鳥山明ぽいですね。
3.Google PixelBook
ハイスペックChromebook『PixelBook』も発表されました。日本での発売予定は残念ながらありません(記事執筆時点)。
・Google PixelBook:$999~
360度回転ヒンジのFlipタイプなので、タブレットモード/テントモード/スタンドモード/ノートPCモードと4つの方法で使うことができます。PixelBook Penで画像やテキストを丸で囲むとGoogleアシスタントがそれについての答えを出すなどのアクションを起こします。OSはChrome OS搭載。
4.Google Clips
AI搭載カメラ『Google Clips』はここぞ!というタイミングを判断し、子供やペットなどの写真を自動で撮ってくれます。価格は$249と発表されましたが米国内でも発売日は未定。
・Google Clips:$249
Google Clipsはお馴染みの顔を認識するので、家族や人、ペットと一緒にいるほどその対象を写真に収めてくれるようになります。自動的に写真を撮るのでカメラを構える必要なし。スマホと直接接続することでインターネット接続なしにデータを送ることができます。
5.Google DayDream View
スマホを装着しARアプリを楽しめる『DayDream View』は$99。日本国内発売については不明。
・Google DayDream View:$99~
Chromecastと連携し、自分の見ている映像の共有も可。
6.Google Pixel Buds
リアルタイム翻訳を実現するイヤホン『Google Pixel Buds』が登場です。日本国内の販売予定なし。
・Google Pixel Buds:$159
右耳のBudsにタッチするとPixelのGoogle Assistant起動、同時通訳を依頼できます。40言語に対応し、日本語も含まれていますが、日本では発売の予定はなしです。BluetoothでPixel端末と接続することができ、フル充電で最大5時間同時通訳を連続稼働できます。
以上、Googleイベント2017で発表された9製品でした。
おわりに
私的に最も気になっているのは『Google Clips』。自動でインスタ映えする写真を撮ってくれたらあとは投稿する写真を選ぶだけなのですごい楽ですよね。面白い瞬間はシェアするだけでなく自分もリアルタイムで見たいですし(笑)
あと近未来を感じさせる『Google Pixel Buds』。ついにAIが同時通訳を行ってくれるようになりました。実用レベルかどうかは疑問ですが。
そして日本に真っ先に上陸したAIスピーカー『Google Home』シリーズ。AmazonのAI『Alexa』搭載のスピーカー『Amazon Echo』も日本進出を急いています。音声で命令するよりも手で操作する方が早そうに思えますが、よくよく考えるとこれをスマートホームデバイスと連携することでGoogle検索や照明、音楽、監視カメラの操作を行えるようになる。最終的には頭で思っただけでそれらの操作を行えるようになるはずなので、手の動きよりも音声会話での操作の方が脳波(あるいは電気信号?)を拾いやすいと世界のテック企業は考えているということなのかもしれませんね。
AmazonのAlexaとMicrosoftのCortanaが連携したりとGoogleの孤立感が増している感はありますが(笑)これからのAI・音声アシスタント・クラウド・自動運転車のプラットフォーム争奪バトルの行く末を楽しんでフォローしていきましょう。