データ通信専用sim(docomo系/au系)とスマ放題のみ通話専用のSoftbankガラホsim(501SH)をDSDSスマホ(ZenFone 3 Ultra)に挿して、通信および通話可能だったので情報をシェアします。追加料金などは今のところ発生していません。
(今回実験に使用したもの)
・端末:ZenFone 3 Ultra (ZU680KL)
・AQUOSケータイ(501SH)のsim:プランはスマ放題のみ
・docomo系格安sim:nuro mobile/mineo/IIJmio/楽天モバイル
・au系格安sim:UQ mobile
1.DSDSスマホにsimカードを挿す
2.料金
【注意】料金の請求について
3.DSDSスマホの発信の仕方
3-1.着信履歴から返信する場合
3-2.電話番号直接入力や連絡先から発信する場合
4.au系格安simも利用可能
1.DSDSスマホにsimカードを挿す
スマホとガラホからsimカードを抜き、DSDSスマホに挿して一台にまとめます。
※501SHの裏蓋は背面を支えながら、折りたたみ部分のツメを垂直に引っ張るとテコの原理で簡単に開きます。(501SHのsimカードのサイズはnano SIM)
SIM1にnuro mobile(docomo系sim/データ専用)、SIM2に501SHのsimカード(softbank/スマ放題)をZenFone 3 Ultra(DSDS対応)挿してみました。
アンテナピクトはSIM1、SIM2両方立ちました。
格安simでデータ通信、softbankガラホsimで通話を受信したいので、『デュアルSIMカード設定』の設定は、
・SMSメッセージ:SIM2(Softbankガラホsim)
・データサービスネットワーク:SIM1(docomo系格安sim)
・優先Bluetooth通話設定:SIM2(Softbankガラホsim)
にします。
『モバイルネットワーク』の設定は、
・『SIM1』にはデータsimを挿したのでAPN設定をします。
・『SIM2』は通話しか使わないので何も設定しなくてOKです。
データsimを挿しているので検索などネットを使うことが可能です。DSDS対応スマホなので、SIM1(データ専用のdocomo系格安sim)でネットを使用している途中にSIM2(softbank sim)に電話がかかってきても取ることができました。
挙動に特に問題なし。
2.料金
このDSDSスマホを使った運用方法のどこが便利かというと、コスパの高いプランをスマホ1台で利用できるところです。
(私の場合はSoftbankガラホをちょっと早めに契約してしまったので、スマ放題のみ820円/月の使用料金となってしまいましたが)タイミングよく契約された方はSoftbankガラホ(ガラケー)を25円で運用されているはずです(スマホ乗り換え.com)。格安simは好きなもので構いませんが、例えばLINEモバイルならデータ1GBが月額540円で、LINEアプリの使用はデータ通信量に含まれず、データ繰り越しにも対応しています。
これら2枚のsimカードをDSDS対応スマホに挿すと、スマホ1台で5分かけ放題+1GBプラン(LINEアプリは使い放題)を月額565円という超低価格で運用可能となります。
【注意】料金の請求について
AQUOSケータイ(501SH)のsimカードをZenFone 3 Ultra(DSDS対応スマホ)に挿して発信/受信を何度か行ってみましたが、現在のところ料金の追加請求等はありません。
※761円 × 消費税1.08 = 821円/月
AQUOSケータイのsimカードをDSDSスマホに挿しても、
①(S!ベーシックパックを外している場合)そもそもネットを使用できない。
②APN設定値がわからない。
のでデータ通信費が発生する可能性はほぼありませんが、通常とは異なる運用方法ですので、料金の追加請求のリスクがある点にはご留意を。
ちなみに、データサービスネットワークをSoftbank(501SH/スマ放題プランのみ)のsimカード優先にして検索してみた図。
アンテナピクトは立っているものの「現在オフラインです。」との表示になります。
3.DSDSスマホの発信の仕方
ZenFone 3 Ultra (ZU680KL)で電話の発信するときはどんな感じになるか簡単に紹介。
3-1.着信履歴から返信する場合
着信履歴をタップすると、SIM1とSIM2どちらで発信するか選択できるので、発信したい方のSIMカード(電話番号)をタップすれば、そのSIMカードで発信できます。
※データ専用simにも一応電話番号は付与されており発信時に選択できますが、選択してもエラーが表示され発信できません。
3-2.電話番号直接入力や連絡先から発信する場合
電話番号や連絡先から発信する場合、画面下に『SIM1』『SIM2』と表示されているので、電話番号を入力or選択後、発信したい方のSIMカードを選択すればその電話番号で発信できます。
4.au系格安simも利用可能
手元にUQ mobile(au系格安sim)のマルチsim(VoLTE sim/データ専用)があったので、au系格安simとSoftbankガラホsimでの挙動を試したところ使えました。
まずはSIM1にau系格安sim、SIM2にSoftbank sim(501SH/スマ放題)を挿します。
VoLTEという表示が出ました。
『デュアルSIMカード設定』はデータ優先はUQ mobile、SMSやBluetooth通話はSoftbank優先に。
APN設定は、au系格安sim(UQ mobile)の方だけします。
au系格安sim(UQ mobile)で検索(データ通信)可能。Softbank simでの受信もできました。
ただし、au系格安sim(今回はUQ mobileを使用)の場合、docomo系格安simよりも電波を拾わなくなることが多かったです。
・優先データサービスネットワークのON⇔OFF
・simカードの入れ替え
を行うとなぜかUQ mobileの方のアンテナピクトが立たなくなってしまうことが多々あるので、こういうときは、
・Wi-FiをON⇔OFF
・機内モードをON⇔OFF
・電源をON⇔OFF
などの操作を行うと改善しました。UQ mobileは通信速度が早いところは良いのですが、挙動がイマイチ安定しませんね。
おわりに
以上、Softbankガラホ(ガラケー)simとデータ専用sim(docomo/au)をDSDSスマホ1台での運用実験でした。試す場合は料金の監視だけご留意を。