Nexus 5XにAndroid 8.0 (Oreo)が降りてきたのでUpDateしてみました。配信は2017年8月22日からだそうです。
新機能や変更点をまとめてみたいと思います。
0.基本的な部分の変更点
Android 7.1.2 NougatとAndroid 8.0 Oreoのロゴや見た目の変更点を観ていきます。
0-1.ロゴの変化
例のごとく『設定』→『システム』→『端末情報』から確認できるOSのバージョンを連続タップでOSのロゴが表示されます。
Nougatの『N』からOreoの『O』にロゴが変化しました。
0-2.ゲーム
ロゴ『O』を連続タップするとタコが出現。タップしてスワイプするとキモかわいく動きます。
0-3.OSのバージョンとビルド番号
OSのバージョンとビルド番号は、
・Android 7.1.1:N2G48C
から、
・Android 8.0.0:OPR4.170623.006
に進化。
0-4.設定画面の見た目
Android 7.1.2 Nougatでは多くの項目が表示されていましたが、Android 8.0 Oreoではそれぞれの項目がまとまり、シンプルな表示となりました。
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0-5.通知領域の見た目
Android 7.1.2 Nougatでは黒基調だった通知領域が、Android 8.0 Oreoではライトグレーな配色になりました。
1.新機能
Android 8.0 Oreoで新たに追加された新機能を観ていきます。
1-1.実装済
1-1-1.Google Playプロテクト
有害なアプリからAndroidスマホ/タブレットを守る『Googleプロテクト』が実装されました。設定状況の確認は、『設定』→『セキュリティと現在地情報』→『Google Play プロテクト』と順にタップ。
ここでGoogle Play プロテクトが有効であるかどうか確認できます。ONにしておけば適宜アプリをスキャンしてくれます。
1-1-2.絵文字の変更
絵文字が新しく刷新されました。
1-1-3.通知のスヌーズ
通知を左に少しスワイプすると『スヌーズ』の時間を設定することができるようになりました。15分/30分/2時間後にまた通知してほしいときに使えます。
1-2.未確認
1-2-1.オートフィル
パスワードなどのログイン情報を自動で入力してくれる『オートフィル』機能が追加されたとのことです。
元々Chromeブラウザアプリにあった機能なので有効になっているかどうか未確認。
1-2-2.通知ドット
通知ドット機能が追加されました。通知のあったアプリのアイコンの右上にドットが表示され、タップするだけで通知をプレビューできます。
通知ドットの許可/不許可は『設定』→『アプリと通知』→『通知』で行えます。
1-2-3.アダプティブアイコン
メーカーごとに異なるアプリの形を円形や方形に統一できる機能『アダプティブアイコン』が追加されました。アニメーションもサポート。
こちらの機能も未確認。
1-3.未実装?
1-3-1.PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)
画面右下などにアプリの小窓を表示し、マルチタスクでアプリを使える『PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)』機能。
対応アプリを『全画面表示』しているときに『HOMEボタン』を押すとPIPを使用できるそうですが、対応アプリでないと起動できないという点と、YouTubeの場合有料プランのYouTube Red(日本未対応)に加入しないとできないそうです。またGoogleマップについては近日対応予定とされています。
一応『アプリ権限』一覧で『PIP』の許可/不許可は選択できます。
1-3-2.スマートテキスト選択
住所やレストラン名、電話番号、メールアドレスを長押しすると、適切な長さを自動で認識してコピーてき、それに適した『Googleマップ』『通話アプリ』『Gmail』などの選択肢を表示してくれる機能です。
試してみたところ適切な長さはある程度コピーしてくれるものの、表示される選択肢はGoogle検索のみ。
2.その他変更点
設定画面の大幅刷新に伴い各項目が移動している場合があるので、気になった点をシェア。
2-1.提供元不明のアプリのインストール
Android 7.1.2以前ではあった『提供元不明のアプリ』の項目がAndroid 8.0ではなくなりました。Android 8.0ではアプリごとに『不明なアプリのインストール』を許可できるようになりました。
2-1-1.提供元不明のアプリをインストールする方法
例えば『Chromeブラウザ』アプリで外部アプリ(今回はAmazon App.apkで実験)をダウンロードし、開いてみましょう。
「~~アプリをインストールすることはできません。」と表示されるので『設定』をタップすると『Chromeブラウザ』で『不明なアプリのインストール』をすることを『許可』できます。
Chromeブラウザに許可を与えた状態で外部アプリの『インストール』を実行すると無事インストールされました。
GoogleドライブやGmailなどその他のアプリからapkファイルをインストールしたい場合はそれらのアプリにも権限を与えることでインストールできます。
2-1-2.提供元不明のアプリを削除する方法
提供元不明のアプリを削除するには『設定』→『アプリと通知』→『アプリ情報』と順にタップ。
インストールした外部アプリが表示されているので『タップ』→『アンインストール』→『OK』と順にタップすれば削除できます。
2-1-3.不明なアプリのインストールをOFFにする方法
不明なアプリのインストールをOFFにしておきたい場合は『設定』→『アプリと通知』→『特別なアプリアクセス』と順にタップ。
詳細項目を表示させると『不明なアプリのインストール』が表示されるのでタップ。するとアプリごとに許可/不許可の一覧が表示されるので、ここで設定をOFFに戻すことができます。
2-2.電池残量表示
電池の残量を常時表示させることができます。『設定』→『システム』→『システムUI調整ツール』→『ステータスバー』→『電池』と順にタップします。
『常に割合を表示』をタップすれば画面右上の電池マーク左側に電池残量[%]が常時表示されるようになります。
時間は秒まで表示できます。
2-3.PCにファイル転送
AndroidスマホとPCをUSBケーブルで接続し、ファイル転送を行うときは『MTP接続』を選択する必要がありましたが、その工程が1つ多くなってしまいました。
通知バーの『Androidシステム』→『タップしてその他のオプションを表示します。』→『ファイルを転送する』と順にタップすることで、PCとファイルをやり取りすることができます。
3.性能の向上
Android 8.0となり性能が向上した点がいくつかあります。
3-1.バッテリー持ち改善
Android 8.0ではバックグラウンドで起動するアプリの管理をより厳しくすることでバッテリー持ちが改善しているとのことです。
バッテリー使用状況を確認するには『設定』→『電池』と順にタップ。
この画面で各アプリがどれくらい電池を消耗しているかわかります。
画面右上のメニューから『フル充電以降の端末の電池使用状況を…』をタップすると、アプリ以外にもシステムが消耗している電池の量も確認できます。
3-2.起動時間が半分に短縮
Android 8.0 OreoはAndroid 7.0 Nougatに比べ、端末の起動時間が半分に短縮されました。実際に再起動を試したところ確かに早かったです。
4.ブートループ発生
そしてこの記事を書いている途中になんとNexus 5Xのブートループ発生!Googleのロゴが何度も表示されRecovery Modeすらも立ち上がらずに強制再起動をかけてくるという例の有名な症状です。
このNexus 5Xは、Android 7.0 Nougatにアップデートしてもブートループに陥らず、LGタイマーで起動しなくなることもなく、Android 8.0 Oreoにしても数日間快適に使用できた極めて優秀な文鎮です。
Android Oreoではブートループが発生したときに自動で初期化を行ってくれるという『Rescue Party』機能は発動しませんでした。本当に実装されているかどうか確認できず。
※Rescue Partyは①5分で5回以上再起動②システムアプリが30秒で5回以上クラッシュしたら起動する機能です(Source)。Android 8.0に搭載されており、Nexus 5XではデフォルトでONになるとのこと。
9/18追記:後日電子オーブンにかけることで復帰しました。再発の恐れはあります。
おわりに
丁度昨年(2016年)の今頃、「Android 8.0はChrome OSと統合されAndromeda OSとなる!」という噂がありましたが、残念ながらAndroid 8.0 OreoはただのAndroid OSのアップデートで終わりました。
andromedaのアドオンとやらも出現しているようですが、噂にあったようなChrome OSとAndroidが合併したOSではなく、端末のUI(テーマ)などを変更するパッケージに過ぎないです。メーカー側は例えばHUAWEIの『EMUI』、SONYの『Xperiaホーム』、Xiaomiの『Mi UI』などのようにテーマ(Substratum Theme)を変更することができましたが、Android 8.0ではandromedaなどのアプリを使うことでユーザー側でも変更できるようになったということでしょう。andromedaは非rootで使えますが有料です。substratum theme engineは無料ですが要root。