- ノートPC付属の充電器が重くてかさ張るので、コンパクトに軽くしたい!
という人向けの記事です。
代わりの充電器の選び方を簡単にまとめます。
※当記事の知識は一般的な知識であり、下記条件を満たしたからといって必ずお手元の機種で安全に充電できることを保証するものではありません。代替充電器選びは自己責任にて。
給電ポートがType-C
前提として、Type-Cという楕円形に近い形状の給電ポートがあるノートPCの代替充電器を探します。
ノートPCの充電に必要な電力
ノートPCの充電に必要な電力(W)や充電器の適応可否がスペック表に書いていない場合がほとんどなので、消費電力などから適した充電器を探していきます。
ノートPCの目安消費電力
2023年1月時点で普及しているノートPCの消費電力はおおよそ45W~60W(もちろん機種やスペックにより大きく異なります。消費電力はスペック表にかかれている場合アリ)くらいなので、45W以上のOUTPUT(出力)ができる充電器を選ぶ必要があります。
- 45W以上→必須
- 60W以上→推奨
消費電力より少ない充電器(20Wとか)を使うとどうなるかというと、
- 「充電できません」などといったエラー表示が出て充電できない
- 充電しているはずがバッテリーが減る(消費電力 > 供給電力)
などといったことが起こります。
あと稀に故障や発火の原因となったりしますので、リスクは受容する必要があります。
付属の充電器に「OUTPUT(出力)最大○○W」などと書かれていたらそれと同じ供給電力(W数)の充電器を選んだ方が無難。
供給電力が小さい方が充電器のサイズも小さい
シンプルに60W以上の充電器を選びたくなりますが、一般的に、
- W数(供給電力)の大きい充電器→サイズは大きい
- W数(供給電力)の少ない充電器→サイズは小さい
というトレードオフの関係にあるため、45Wでも充電できるノートPCなら、45Wを選んだ方が持ち運びはコンパクトにまとまります。
中には30Wでも充電できるノートPCもありますが(MacBook Airの一部のモデルとか)……45Wを下回ると充電できない機種が増えてきます。
給電規格『USB PD』
充電器選びで覚えておくべきキーワード『USB PD』。
これはUSBの給電規格のことです。これまで規格が上がるごとに給電できる電力もあがってきました。給電規格を一部抜粋すると以下のようになります。
- 【2000年~】USB 2.0 → 2.5W
- 【2008年~】USB 3.0 → 4.5W
- 【2010年~】USB BC 1.2 → 7.5W
- 【2015年~】Type-C → 15W
- 【2015年~】USB PD* 1.0 → 最大100W *Power Deliveryの略
- 【2021年~】USB PD Revision 3.1 → 最大240W
※USB PDとUSB PD Revision 3.1のコネクタはほとんど(全て?)Type-Cの形状です。
2023年1月時点では、USB PD EPR対応製品は少なくコスパも悪いので、USB PD対応の充電器とケーブルの中から選べば十分です。
ノートPC向けコンパクトな充電器
2023年1月時点で人気のメーカーから、ノートPC向けコンパクトな定番充電器を紹介します。
CIO
大阪府守口市本社。スマホアクセサリーなどを中心に企画・開発・販売をおこなう会社。日本企業なところも話題。
Novaportシリーズ(30W / 45W / 65W / 100W)などのUSB PD対応の充電器を販売しており、充電の早さとコンパクトさが好評です。
Anker
スマホ周辺機器を販売するド定番メーカー『Anker』(中国深セン本社)。製品ラインナップが多彩。まず試してみる人も多いであろうAnker Nanoシリーズ(USB PD対応)。
Nimaso
神奈川県横浜市に本社を置く『紅松株式会社』の製品ブランド名が『Nimaso』です。スマホのアクセサリーなどを同ブランド名で開発・販売。USB PD対応のケーブルがコスパ良いです。対応W数(65Wや100W)とケーブルの長さ(1mや2m)などのラインナップあり。
おわりに
USB PD対応のノートPC用充電器の選び方についてでした。
ノートPCの純正充電器の方が安全性は高いと思いますが重くてかさ張るので旅行に行くときなどは省スペース化したいところです。飛行機に乗るときはなるべく軽くしたいですしね。