FitbitシリーズやPixel Watchで使える『Fitbitアプリ』の睡眠分析の見方や睡眠スコアの上げ方を簡単に解説します。
※当記事の情報や画像はFitbitのアプリバージョン3.89時点のものです。
睡眠段階
最初に睡眠の4つの段階について知っておきましょう。
睡眠ステージの表示の仕方
その日の睡眠段階はFitbitアプリの睡眠の項目から→『日付』を選択→『深い睡眠とレム睡眠』を順にタップすると見れます。
睡眠ステージの意味
Fitbitでは睡眠を4段階で測定します。
- 目覚めた状態:目覚めている時間 ※実は睡眠中に何度も起きているのは普通のことであるが、短い時間であるため覚えていない
- レム睡眠:夢を見ている状態 ※前日の情報を脳で処理・結合している状態で、長期記憶の保存や気分の調整・学習、記憶の向上を促す
- ノンレム睡眠(浅い睡眠):多少の物音で簡単に目を覚ます浅い眠り ※心身の回復を促す
- ノンレム睡眠(深い睡眠):多少の物音では起きない深い眠り ※身体的な回復と記憶と学習の促進、免疫システムの調整を促す
※さらに詳しい解説についてはFitbitのサポートページをご参照のこと。
レム睡眠と浅い睡眠の違い
レムとは、
- REM = Rapid Eyes Movement(急速眼球運動)
の略であり、レム睡眠中は目がぴくぴく活発に動いており、夢を見るのは主にこの睡眠ステージです。
眼球が急速に動いていない(夢を見ていない)状態は『ノンレム睡眠』とされていて、睡眠科学の国際標準ではノンレム睡眠の深さを三段階(N1、N2、N3)で分析しますが、Fitbit的にはN1+N2を『浅い睡眠』、N3を『深い睡眠』として測定・表示します。
睡眠スコアの見方
睡眠スコアの配点は、
- 睡眠時間:50点満点
- 深い睡眠とレム睡眠:25点満点
- 回復:25点満点
となっています。
睡眠時間(50点満点)
自分で設定した睡眠時間の目標の達成度を測定します。
- 睡眠状態 - 目覚めた状態
の時間が目標睡眠時間を超えていれば満点。
※睡眠時間の目標の調整は、Fitbitの睡眠の項目を開き右上の『設定』マークをタップ→『睡眠時間の目標』から変更できます。
深い睡眠とレム睡眠(25点満点)
レム睡眠と深い睡眠の割合が高いほど点数が上がります。
- 深い睡眠(ノンレム睡眠)→筋肉がリラックスし自己修復、エネルギーが回復する
- レム睡眠→記憶と気分の調整がおこなわれる
睡眠の深さは、
- (身体の)動き
- 心拍数(の変動パターン)
から分析・記録されます。
回復(25点満点)
回復は、
- 睡眠時の心拍数 < 安静時の心拍数 である時間が長い
- 寝返りを打った時間が少ない・短い
ほどスコアが上がります。
つまり昼間の安静時の心拍数を下回っている時間が長いほどスコアが上がります。※理想は睡眠中の心拍数の折れ線グラフがハンモック型
心拍数が高かったり寝返りが多い場合は寝つけていない状態であり、悪い夢を見ていたり周りが騒がしかったりで、睡眠が妨げられている可能性があります。
睡眠スコアが表示されない?
睡眠時間の測定時間が3時間未満の場合、表示されません。
いびき&ノイズ検出機能をONにできない?
- 対応機種:Sense、Versa2、Versa3
- 非対応機種:Sense2、Versa4
腕に付けるため検出の精度は高くない模様です。
睡眠スコアの上げ方
Fitbit的には一般的なことが書かれています。
- 睡眠時間を確保する
- 週150分の運動
- 午後はカフェインを控える
- 規則正しい時間に睡眠 etc...
おわりに
仕事の都合などで規則正しい時間に眠れない人もいるかと思いますが、睡眠時間の追跡をおこない、自分に必要な睡眠時間を知るだけでもだいぶ睡眠に対してリラックスして臨めるようになります。
Fitbitシリーズのほうがバッテリー持ちが長いので睡眠のトラッキングには適していますが、Pixel Watch 2は初代よりもバッテリー持ちが長いのでPixel Watch 2 + Fitbitアプリで睡眠追跡&睡眠の質の向上に努めても良さそうです。