2017年5月2日22:30(日本時間)からMicrosoft EDU(教育機関向けイベント)がニューヨークにて発表されました。同イベントでMicrosoftは新しいデバイスである『Surface Laptop』や新しいOS『Windows 10 S』、『教育用Minecraft』、『教育用MR(複合現実)』について、その全容を明らかにしました。
Web動画にてMicrosoft EDUを拝見したので、プレゼンの内容を簡単にシェアしたいと思います。※筆者は特に英語が得意という訳ではないので、解釈ミスの可能性がある点予めご了承ください。内容を正しく確認したい場合はMicrosoftEDUの動画をご覧ください。
1.Surface Laptop
2.Windows 10 S
3.教育用Minecraft
4.教育用MR(複合現実)
1.Surface Laptop
MicrosoftEDUにて教育機関向けの新デバイス『Surface Laptop』が発表されました。
十数年前、学校(主に幼稚園~高校まで)で用いられていたPCはWindowsが一般的でしたが、のちにAppleのデバイス(Macbook、iPadなど)に取って代わられました。さらに2016年第1四半期にはGoogleの開発したデバイス『Chromebook』がMacの米国出荷台数を上回ります。Chromebook(Chrome OS)デバイスは安価で教育機関向けサービス(クラウドアプリ/Google Classroomなど)が充実しており導入がしやすかったためです。
この状況を打開するためにMicrosoftが投入した新プロダクトが『Surface Laptop』。従来通りクラムシェル型設計のノートPCでChromebookのシェアを取りにいきます。
Surface Laptopのスペックと価格
教育機関向けSurface Laptopの価格は$999~(約11万円~)とChromebookよりも高め。カラーはブルゴーニュ(ワインレッド)、プラチナ、コバルトブルー、グラファイトシルバーの4色を用意し、選択できるスペックと価格は以下のとおりです。
Surface Laptopについての詳細は米国版Microsoft公式サイトをご参照のこと。
2.Windows 10 S
Surface Laptopに搭載するOSは今回新しく発表した『Windows 10 S』。Sには次の4つの意味が込められています。
・Streaming
・Secure(安全)
・Superior Performance(優れた性能)
・Soul(Microsoftの魂を込めた)
Windows 10 SではMicrosoftのアプリを実行するか、Windowsストアにあるサードパーティ製アプリをインストールすることしかできません。(Chromeアプリの使用とAndroidアプリのみインストールできるChromebookのようなOSです。)
教室内でのPC管理やチャットグループ作成、課題提出、チェック機能などを簡単に使用することができます。
Proへの移行
Windows 10 SからWindows 10 Proにアップデートも可能。ただし、$49が必要です。※Surface Laptopに限り、2017年12月末までなら無償アップグレードを可とする模様。
販売メーカー
Windows 10 S搭載PCの販売には『エイサー』や『HP』も名乗りを上げています(他、ASUS、DELL、FUJITSU、SAMSUNG、TOSHIBAなど)。最も安いWindows 10 S搭載PCは$189になるとのことです。
3.教育用Minecraft
Microsoftが『Minecraft Education Edition(教育用マインクラフト)』の新しいコードビルダを作成。Minecraft Education Editionにアップグレードすることで、ゲームをプレイしながらコーディングの基礎を学ぶことができます。学生なら1年間の試用可能とのこと。ダウンロードは多分ココ(Microsoft Store - EDU Portal)から。
4.教育用MR(複合現実)
教育現場向けのHoloLensを用いたMR(複合現実)の提供準備も行っているという。
教室に複合現実を導入することで、3Dアートや歴史、科学、数学、商業、音楽などのクリエイティブな分野での利用を計画しているとのこと。
感想
全体的に日本はあまり関係のない話でした(笑)
Windows 10 Cloudが発表されると事前リークはありましたがWindows 10 Sという名称でしたね。教育分野のシェアをGoogle(Chromebook)から奪い取るのは無理なんじゃないかなぁ~なんて思ったり。MR(複合現実)を用いた勉強というのはとても面白そう。今後HoloLensが普及するか見物です。
全てがクラウド上で行えるようになったのち、手元に所有していたスマホ・タブレットなどの物理デバイスの次に主流となるのは、MR(複合現実)なのかVR(仮想現実)なのか、はたまたコンタクトにナノデバイスを取り付けAR(拡張現実)を見せたりとかウェアラブルデバイスが流行ったりするのか。この過渡期を楽しんでいきましょう。
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