Amazonのマーケットプレイスに商品を出品・FBA納品するときの配送料や手数料をまとめます。主に個人が小さめの家電や日用品を出品する場合に必要となる条件・役に立ちそうなリンク集です。
※当記事は内容の正確性を保証するものではありません。また、2016/11/13に記述したものであり、配送料や配送ルールなどは変更となる可能性がある点もあらかじめご了承ください。
1.FBA(フルフィルメント by Amazon)とは?
Amazonで商品を出品するときに、先に全国各地にあるAmazonの倉庫(FC:フルフィルメントセンター)に先に納品しておく出品方法のことをFBAといいます(FC一覧)。
商品の流れは、
自宅--(配送業者を選択して配送)-→FC[Amazon倉庫]--(注文がはいったら自動配送)-→注文者宅
となります。
1-1.FBAを利用する(商品を先にFCに納品しておく)メリット
・Amazonの注文画面にマークが付くので、商品が売れやすくなる。
・出品した商品に注文が入ったら、Amazonが勝手に出荷/配送してくれる。
・FCへの送料は着払いで、売上から差し引かれるので現金不要。
・自分で出荷するよりも納期が早く手間がかからない。
1-2.FBAを利用する(商品を先にFCに納品しておく)デメリット
・FCの梱包条件に合わせなければならない(規定に反すると返品&送料自己負担)。
・FBA利用手数料(在庫保管手数料+配送代行手数料)がかかる。
・出品の取りやめが面倒。
こういった特徴が挙げられます。FCに納品しておくだけなのでとにかく商品販売が楽。回転の早い商品であれば在庫保管手数料もほとんどかからないので、配送代行手数料を引いても利ざやが取れそうであれば積極的に利用していきましょう。
2.FBAの手数料シミュレーション
FBA手数料シミュレーションでFBA利用手数料(配送代行手数料+在庫保管手数料)の概算ができます。
Fulfillment by Amazon Revenue Calculator - Amazon Seller Central
FBAの場合は、①『商品代金』②『納品時の配送料 [自宅--(配送業者)-→FC]』③『出荷準備費用(梱包費用/ラベル貼付手数料)』の3点を入力すれば最終的な利益を概算できます。
商品・カテゴリ別の配送代行手数料は、
フルフィルメント by Amazon | FBAの料金プラン
の下部に記載。
在庫保管手数料のシミュレータは、
にて。
3.FBAの梱包条件・ラベル貼付サービス手数料
3-1.輸送箱の要件
FBAでの出品を決めたら、まずは商品を輸送箱(ダンボール)に梱包します。複数個商品がある場合はなるべく1個の箱にまとめたほうが配送料が少なくて済みます。輸送箱の主な条件は以下のとおり。
・サイズは50cm × 60cm × 50cmかつ30kg以内
・使用可能な緩衝材は、クッション/エアキャップ(プチプチ)/紙、のみ。
・輸送箱には配送ラベルを印刷/貼付しておくこと(出荷手続き時にPDFで印刷できる)。
・15kg超過時は天と側面に『重量超過』明記
・複数個口の箱をPPバンドやテープ、フィルムなどでまとめたものは受領不可。
・輸送箱を組み合わせたり切ったりして、大きくまたは小さくしたものは受領不可。
まずサイズと重量は抑えておきましょう。ミスの出やすい点としては複数個口の箱をまとめたり、ダンボールをカスタムしてサイズ変更したものはFCで受領拒否(返送)されてしまうところです。配送業者で配送自体はできてしまうので注意。送料が2重/3重とかからないように輸送箱のルールは厳守しましょう。
上記のサイズ超やその他細かい条件は以下のページに詳細が記載されています。
Amazonヘルプ - 輸送箱(個口配送)の要件
Amazonヘルプ - 梱包要件 梱包にあたっての注意事項
3-2.ラベル貼付サービス 手数料
FBAに納品するときは、輸送箱に貼る『配送ラベル』と商品ごとに貼る『商品ラベル』の2種類があります。いずれも納品前にPDFで印刷できますが、『商品ラベル』の方はFCで貼ってもらうことができます。『(商品)ラベル貼付サービス』の手数料は以下のとおり。
商品個数が多い場合はコストとなりますが、手間を考えると利用した方がかなり楽です。費用対効果を考えて使用可否を判断しましょう。
自分で商品ラベルを貼る場合の貼付方法については以下のページをご参照のこと。
4.【1個口】配送業者別FBA納品配送料 比較
商品の梱包、ラベル貼付が完了したら、『自宅---→FC(Amazon倉庫)』に商品を納品します。利用する配送業者によって料金が異なるのでなるべく安くて商品の取り扱いが丁寧な業者を選ぶとよいでしょう。
以下は各業者の配送料一覧です。(東京発送もしくは小田原FC納品、1個口発送の場合のみ比較)
4-1.FBAパートナーキャリア(Amazon×日本郵便)
『FBAパートナーキャリア』とはAmazonと日本郵便が提携し、独自の配送料金を設定している配送方法です。荷物は郵便局で発送できます。基本的にはFBAパートナーキャリアを利用した方が配送料金は安く済むと思います。
たとえば160サイズを東京都発送→小田原FC納品する場合、配送料は1,111円となります。
4-2.ゆうパック(日本郵便)
続いて日本郵便のゆうパックで普通に郵送した場合の配送料金です。
160サイズの東京発送→小田原FC納品だとゆうパックは1,830円です。FBAパートナーキャリアは1,111円なのでやはり後者を利用した方が安いでしょう。
ゆうパックの持ち込み割引
ゆうパックは郵便窓口に荷物を持ち込むと『持込割引』が効きます。
・1個につき120円割引(おトクな割引制度 より)
これを差し引いても比較的配送料高め。
4-3.宅急便(ヤマト運輸)
つづいてヤマト運輸の宅急便の配送料金一覧です。
参考:宅急便その他地域の配送料
160サイズの東京都(関東)発送→小田原FC納品だと宅急便は1,836円です。やはりFBAパートナーキャリアの1,111円の方が安いです。
宅急便の持ち込み割引
コンビニや宅急便センター、取扱店への持ち込みで割引となります。
・お荷物一個につき100円減額(宅急便運賃一覧表 より)
こちらもこれを差し引いても比較的配送料高め。
4-4.はこBOON(伊藤忠商事×ヤマト運輸)
大手商社伊藤忠商事手がける『はこBOON』。配送業者はヤマト運輸です。他の配送方法とは異なり、重量で料金設定されていることが特徴です。
東京都(関東)発送→小田原FC納品で5kg超10kg以下なら1,008円、10kg超15kg以下なら1,214円となりました。仮に160サイズで10kg以下ならFBAパートナーキャリアの配送料を下回ることができます。
はこBOONの料金表は持込割引込
はこBOONは取り扱い店舗の持ち込みが前提となっているので、持込割引は料金表に含まれています。(よくあるご質問 より)
以上より、1個口をFBA納品するなら基本はFBAパートナーキャリアを利用した方が安く、サイズの割に極端に軽ければはこBOONの方が安いと言えると思います。
5.【複数個口】ヤマト便FBA納品配送料
複数個口をFBA納品する場合、ヤマト運輸の『ヤマト便』が安くなる傾向にあります。(ヤマト便はヤマト運輸が提供する宅急便とは別の配送方法)
配送料金は『実重量』と『容積換算重量』のいずれか重い方が適用されます。
※容積換算重量[kg]=縦[m]×横[m]×高さ[m]×280
※50cm×60cm×50cm(160)サイズ実重量30kgの荷物の場合
0.5×0.6×0.5×280=42kg>30kg
なので、この荷物の場合42kgが適用されます。
※上記サイズの荷物が3個口ある場合、42kg×3個口=総重量126kgとなります。
参考:ヤマト便料金表 東京都 より表の一部抜粋
160サイズ実重量30kgの荷物を3個口東京都(23区内)→小田原FCに納品するとき配送料は2,873円。一個口あたり957.667円とFBAパートナーキャリアの1,111円を下回ることができました。
ヤマト便の持込割引
ヤマト便は取扱店持込で持込割引も適用されます。1件あたりの割引額は以下のとおり。
参考:ヤマト便 サービス内容 より
また、「~160cm、重さ25kg)を超えるお荷物や、一梱包あたりの価格が30万円を超える場合にご利用いただけます。」と記述されていますが、160サイズ未満、25kg未満、30万円未満でもヤマト便の利用は可能です。ただし、宅急便よりは配送が遅くなりがちな点にご注意を。
目安3個口以上ならヤマト便を利用した方が安くなるパターンが多いです。
まとめ
・手数料はかかるが手間を省くなら自社出品よりもFBA!
・FC納品時は輸送箱の規定やラベル貼付のルール厳守!
・1個口ならFBAパートナーキャリア、複数個口ならヤマト便が配送料安め!
まとめとしてはこんなところです。これで初回出品時は結構楽になるんじゃないかと思います。
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とか急に言い出したりしないのでご安心ください。(ΦωΦ)