Nexus 7(2012)にカスタムの定番『CyanogenMod 12.1』(略称:CM12.1)を導入してみたので手順を解説します。
0.はじめに
0-1.用意するもの
0-2.下準備
1.必要ファイルの入手
1-1.『Cyanogen Mod』のカスタムROMを入手
1-2.『Gapps』を入手
2.カスタムROMを焼く
2-1.既存データのWipe(消去)
2-2.『カスタムROM』『Gapps』のインストール
2-3.CMを起動させる
3.『Cyanogen Mod 12.1』の使用感
0.はじめに
0-1.用意するもの
・Nexus 7(2012)
0-2.下準備
・Nexus 7(2012)のroot化
・Nexus 7(2012)のカスタムリカバリ導入
CM12.1を導入するためにはNexus 7(2012)をroot化およびカスタムリカバリを導入しておく必要があります。まだ実施していない場合は過去記事をご参照のこと。
1.必要ファイルの入手
Cyanogen Mod導入に必要なファイルをダウンロードします。Nexus 7(2012)のブラウザでそのままダウンロードしてもよいですし、一旦PCにダウンロードをしてからUSBケーブルやクラウドストレージでNexus 7(2012)に転送してもOKです。
1-1.『Cyanogen Mod』のカスタムROMを入手
まずは『Cyanogen Mod』のカスタムROMを入手します。下記URLにアクセス。
⇒https://download.cyanogenmod.org/?device=grouper
Cyanogen Modのバージョンが並んでいるので好きなものを選びます。今回はCM12.1(SNAPSHOT)を選択しました。
SNAPSHOTとNIGHTLYの違い?
OSの更新頻度と安定性が異なります。NIGHTLYの方が更新頻度が高い代わりにバグがでやすい。SNAPSHOTはNIGHTLYよりも更新頻度は低いですがその分バグも比較的出にくいバージョンとなります。
1-2.『Gapps』を入手
次にCMで『Google Play』などのGoogleアプリを使うための『Gapps』をダウンロードします。今回はこちらから入手。
⇒http://www.teamandroid.com/gapps/
さきほど選んだOSに対応するものを選択します。(下記画像はCM12.1の例)
~~zipと書かれたリンクをクリック→『Download』をクリック→数秒待ってから『CLICK to Download』をクリックするとダウンロードできます。
なぜカスタムROMをは別にGappsが必要?
ライセンスの問題でカスタムROMとGoogleアプリは同梱できないようです。よって、基本的にカスタムROMを焼くときは、カスタムROMとGappsをそれぞれ焼きます。
2.カスタムROMを焼く
必要ファイルは入手できたので、次に『CM』と『Gapps』を焼いていきます。今回はMultiROMを使わない従来の方法で焼いていきます。
2-1.既存データのWipe(消去)
一旦Nexus 7(2012)の電源を落とし、『ボリュームボタン下』と『電源ボタン』を同時に押して『ブートローダー画面』を表示させます。
ボリュームキーの上下で『Recovery Mode』を選択。『電源ボタン』で決定をします。
TWRPのリカバリ画面が開きます。まずは『Wipe(消去)』を選択。
『Advanced Wipe』をタップ。
次の4項目『Dalvik Cache』『System』『Cache』『Data』にチェックをいれ、『Swipe to Wipe』を左から右へスライドさせます。(『Internal Storage』にチェックを入れると内部ストレージまで消去されてしまうので、ここではチェックをいれません。)
2-2.『カスタムROM』『Gapps』のインストール
戻るボタンでカスタムリカバリのトップに戻り、次は『Install』をタップします。
最初にダウンロードしたカスタムROM『cm-12.1-20151117-SNAPSHOT-YOG7DAO1KA-grouper.zip』を選択。
『Swipe to Confirm Flash』を左から右へスライドさせます。
以上でカスタムROMを焼くことができました。続いてダウンロードしておいた『gapps-lp-20150314-signed.zip』を選択し、同様に『Swipe to Confirm Flash』を左から右へスライドさせ、Gappsをインストールします。
以上でカスタムROMおよびGappsのインストール完了です。
2-3.CMを起動させる
あとはCMを起動させます。戻るボタンでトップに戻り『Reboot』をタップ。
『System』をタップ。
Cyanoge Modが起動します。
起動後自動的にアプリの最適化が始まり、正常に終わればCyanogen Modの初期設定の画面が開きます。Wi-Fi接続やGoogleアカウントの設定をすれば通常どおり使えるようになります。
3.『Cyanogen Mod 12.1』の使用感
CM12.1の起動後の画面はこんな感じ。青と黄色の壁紙に必要最小限のアプリが備わっています。
タブレット情報を見ると、Androidのバージョンは5.1.1ベース。
『Geekbench』でベンチマークを2回ほど計ってみました。
AOSPのNexus 7(2012)用のMarshmallowカスタムROMを入れていたときがこのくらいだったので、
あまり処理速度は変わりませんでした。
しかし、CM12.1の動作が安定しており今のところバグ表示も出てこないので前回入れていたカスタムROMよりは使いやすいです。相変わらずブラウズの際多少もたつきますが娯楽用端末としては充分ですね。
おわりに
今回カスタムROM王道のCyanogen Modをインストールしてみました。root化後一度でもカスタムROMを導入してしまえば、他のカスタムROMのインストールも簡単にできるようになると思うので、色々と試してみると面白いかと思います。ご参考までに。