2023年10月4日と5日に、Googleが2つの検索エンジンアルゴリズムのアップデートの実施を発表。
- 2023年10月4日~ (現地時間):スパムアップデート開始
- 2023年10月5日~ (現地時間):コアアップデート開始
前者は10月20日、後者は10月19日にアップデート完了となりました。
スパムアップデート完了のポスト
The rollout was complete as of October 19, 2023.
— Google Search Central (@googlesearchc) October 19, 2023
コアアップデート完了のポスト
The rollout was complete as of October 20, 2023.
— Google Search Central (@googlesearchc) October 20, 2023
【2023年10月】検索順位の変動大きめ
年に数回、Googleは検索アルゴリズムのコアアップデートをおこないますが、今回の順位変動はかなり大きい部類に入り、
- 企業サイトの順位が上昇
- 個人ブログの順位が減少
した傾向にあります。
アップデート完了後にいくつかのキーワードで検索した結果、激強だったライバルブログの記事の順位が下がっており驚き。主観的には内容が薄く検索意図に即していないと思える企業サイトの記事が複数上位に上がっていました。記事を投稿している主体の権威性(EEAT)の重要度が増したようです。
コアアップデート後の対策方法
Google検索セントラルによれば、コアアップデート後に順位変動があった場合の対策としては、
できるだけ優れたコンテンツを提供することに集中することをおすすめします。
とのことです。
引用元:https://developers.google.com/search/updates/core-updates?hl=ja
「優れたコンテンツとは何なのか?」については、同じくGoogle検索セントラルの、
をご参照のこと。
色々かいてありますが、私的に重要だと思ったところを要約すると以下のようになります。
- ユーザーに役立つコンテンツをつくってください。
- 書いている人の権威性(経歴や実績、肩書きなど)は重要視するので、著者名欄を適切な場所に書いてください。
- 生成AIを使った場合は理由も書いてください。
- コンテンツの品質は自己評価してください。なお、こちら側の評価基準は都度勝手に変えるけどな m9(^Д^)プギャーwww
といったところです。
生成AIにSEO対策をバリバリに施した記事の氾濫を防ぐために、取り急ぎ2023年10月のコアアップデートでは権威性の高さによるフィルタリングを高めている、といった印象を受けます。
当ブログはアクセス3割減
御多分に漏れず、当ブログも2023年10月のコアアップデートに見事被弾。アクセス数は3割減少です。「10月にいきなりアクセス数が減りおったわ……_(´ཀ`」 ∠)_」とお思いのあなた、あなただけではありませんよ。
- 「ユーザーに寄り添った記事を書き続けていれば大丈夫なんちゃうんか?」
それはそうなんですが、アルゴリズムに則っていない記事は読まれすらしないんですよね。
検索順位が上がったと言う人も散見されますが、検索結果を見る限り個人ブログの順位は平均的には下がっているはずです。個人ブログ冬の時代の到来でしょうか。
権威性によるフィルタリングは適切か?
法人格を取得するには所定の手続きをし、費用も発生し、意思決定には複数の人間の手を介するのでAI対策としては一定の効果を上げそうですが、企業が生成AIを使って情報発信してきた場合はどう対策するんだろう、う~ん、となってしまいました。これは企業のみならず医者や弁護士などの資格免職で権威性を高めている人が生成AIを使ってきた場合も同じです。
いずれはそうなると思いますが、果たして生成AIがユーザーの望む情報を提供してくれるようになったときに、情報を食わせる側の人間への報酬システムは再構築できているのでしょうか。2023年10月現在も過渡期は続きます。