本日(10/13)Nexus5にAndroidのアップグレード通知が降りてきたので、早速アップグレードしてみました。Android 5.1.1 (Lolipop) → Android 6.0 (Marshmallow) へ大進化です。現段階では特に不具合なし。電池の持ちもきもち改善されており、快適に動作しています。
今回はアップグレード前とアップグレード後の違いを見ていきましょう。
1.『Lolipop』→『Marshmallow』HOME画面の変化
2.『Antutuベンチマークスコア』『メモリ消費量』改善。
2-1.『Antutuベンチマークスコア』のHTMLテストスコア4000点程改善
2-2.メモリ消費量は『844.04MB』→『785.13MB』とちょっと改善
3.アプリ起動実験。LINEやInstagramは問題なく起動。
4-2.USB接続時の『MTP』や『PTP』接続設定は『開発者向けオプション』に。
5-1.設定アイコン長押しで『システムUI調整ツール』を使える。
5-3.フォントが『モトヤフォント』から『Noto Sans CJK』になる
5-4.Android版Firefoxにてflashの起動も確認。
1.『Lolipop』→『Marshmallow』HOME画面の変化
全体的に似たような感じでしたが、まずHOME画面の変化を見ていきます。
1-1.壁紙が変わる。
『Lolipop』壁紙が『Marshmallow』の海岸みたいな画像に変わります。
(左:Lolipop壁紙 / 右:Marshmallow壁紙)
アプリのショートカット配置とかは全部そのまま引き継いでくれます。
1-2.通知領域の変化
通知領域に『通知を表示/非表示』のアイコンが加わりました。
(左:Lolipop通知領域 / 右:Marshmallow通知領域)
タップすると簡易設定ができます。『サイレント』、『アラームのみ』、『重要な通知のみ』など。煩わしいアプリの通知を一括してOFFにできるので便利ですね。
『詳細設定』をタップすると、曜日指定や時間指定など細かく設定できるようになっています。
HOME画面の変化は以上、こんな感じでした。
2.『Antutuベンチマークスコア』『メモリ消費量』改善。
アップグレード前(Lolipop)とアップデート後(Marshmallow)で『Antutuベンチマークスコア』『メモリ消費量』を比較してみました。
2-1.『Antutuベンチマークスコア』のHTMLテストスコア4000点程改善
まずはトータルテストからやってみたところ、なぜか76%、3Dグラフィックテストのところでいつもアプリが落ちるという現象が発生。比較不可でした。一応アプリの再インストールも試しましたが、残念ながら効果なし。
次にHTMLテスト。
(左:Lolipop HTMLテスト / 右:Marshmallow HTMLテスト)
HTMLテストではAndroid 5.1.1(Lolipop)よりAndroid 6.0(Marshmallow)がかなりスコアを伸ばしています。これはすばらしい。トータルスコアがどれくらいになったのか気になりますね。
2-2.メモリ消費量は『844.04MB』→『785.13MB』とちょっと改善
アプリ『Android Assistant』で確認したところ、Nexus5起動直後のメモリ消費量はLolipopよりもMarshmallowの方が少ないという結果に。
(左:Lolipopメモリ消費量 / 右:Marshmallowメモリ消費量)
ただしメモリ消費量は常時変化しており、Android 6.0(Marshmallow)も800MBを越すことがよくあったのでこちらも誤差の範囲と言えそうです。とりあえず重くはなっていないみたいで安心。
3.アプリ起動実験。LINEやInstagramは問題なく起動。
いろんなアプリが起動するか試してみました。筆者の環境ではほとんどのアプリが問題なく起動しています。
起動/作動に問題あったのは『SMARTalk』『Repost for Instagram』『Antutuベンチマーク』でした。どれもそれなりに使うアプリだったので残念。早くAndroid 6.0(Marshmallow)に対応されることを祈ります。
筆者環境では上記表のアプリの起動は問題ありませんでしたが、端末の個体差や起動はできても途中で強制終了になるといった場合があるかもしれませんので、『Nexus5』をメインデバイスとしてお使いの方は、アップグレードに慎重になったほうがいいかもしれません。
例:読者さんでMarshmallowへアップグレード後、『Twitter』のふぁぼやタイムライン更新が一時的にできなくなったとのこと。端末の再起動で直ったらしいので、不具合出た場合はまず端末の再起動を試してみましょう。
4.『設定画面』の変化
設定画面を開いた後の画面はこのように変わっています。
(左:Lolipop設定画面 / 右:Marshmallow設定画面)
変わったところは、
・『ストレージ』が『ストレージとUSB』に変更。
・ユーザー設定に『Google』が追加。
されています。
4-1.『Dozeモード』はデフォルトでON。
充電が長く持つようになるということで、リリース前から人気だったAndroid6.0新機能『Dozeモード』は、アップグレードするだけで自動的に適用されています。逆に『Dozeモード』をOFFにしたい場合は、設定画面の『電池』を開き、右上の『・・・』が縦に並んだマークをタップ→『電池の最適化』を順にタップ。
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すると『Dozeモード』が適用されていない『最適化されていないアプリ』一覧が出るので、その文字をタップ。
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『Dozeモード』が適用された『すべてのアプリ』が表示されるので、『Dozeモード』を止めたいアプリ、たとえば『スプレッドシート』をタップすると、個別に『Dozeモード』を解除することができます。
特に『Dozeモード』を解除するメリットはいまのところ見当たらないので、『ON』のままで問題ないと思われます。
4-2.USB接続時の『MTP』や『PTP』接続設定は『通知領域』と『開発者向けオプション』に。
もうひとつ大きく変わったことと言えば、『Nexus 5』をPCなどに接続したときの接続設定選択画面。Lolipopでは、『ストレージ』→『USBで接続』の項目にありましたが、Android6.0(Marshmallow)では、『通知領域』か『開発者向けオプション』の中に表示されています。
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PCと『Nexus 5』をmicroUSB-USBケーブルで接続するだけで、通知領域に表示されるので、充電⇔MTP/PTPの切替が簡単になりました。
4-3.Android6.0のビルド番号は『MRA58K』
『端末情報』はこのようにアップグレードされています。
『Androidバージョン6.0』を連続でタップすると・・・
→
マシュマロにAndroidの角が生えたような画像が出ます。さらにこの画像を連続タップすると、おなじみのゲーム起動。
タップしてマシュマロに当たらないよう進みましょう。多人数プレイにも対応してます。
再生ボタンをタップするとゲームがはじまりますが、その前に画面上部の『+』のボタンをタップしてみます。すると4個まで表示が増えます。
→
この状態で再生ボタンを押すと4体のドロイド君登場。
みんなでNexusの画面を取り囲んでタップしあいましょう。1人で指4本でやってみたところ、タップした画面の左右の位置でどのドロイド君が動くか決まっているようです。これはきっと邪魔するほうが楽しくなってくるゲーム。
5.おまけ
5-1.設定アイコン長押しで『システムUI調整ツール』を使える。
Marshmallowから実装されたという『システムUI調整ツール』。これを使うことで通知領域のアイコン編集や充電の%表示ON/OFFなどの設定ができる。
デフォルトでは表示されていないので、『システムUI調整ツール』を出すためには、通知領域の設定アイコンを長押し。すると設定画面の一番下に『システムUI調整ツール』が出現する。
→
『ステータスバー』をタップすると通知領域のアイコン設定を行える。
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また、電池の%表示ON/OFFを選択できる。OFFにするメリットは特にないが、アプリ『パーセントイネイブラー』なしで充電容量を%表示してくれるようになったのはありがたい。
5-2.『Now on Tap』は日本語未対応
現在(10/14時点)では、新機能『Now on Tap』は日本語未対応のようだ。
(HOMEボタンを長押しすると、普通に『Google Now』が出てしまう。)
『Now on Tap』はHOMEボタンを長押しするだけで、端末がユーザーの知りたいことを予測し、情報を表示してくれるという気の効くアプリ。早めの実装を期待したい。
5-3.フォントが『モトヤフォント』から『Noto Sans CJK』になる
LolipopやKitkatなどで採用されていたフォントは丸みを帯びた『モトヤフォント』でしたが、今回のMarshmallowでは『Noto Sans CJK』という角ばったフォントになります。私的には見やすくてよいのですが、好みによります。
○モトヤフォントサンプル
○Noto Sans CJK サンプル
丸みを帯びてかわいい文字がいいならLolipop以前の『モトヤフォント』。
スッキリして見やすい文字がいいならMarshmallowの『Noto Sans SJK』。
といった選択ができるかもしれません。アップグレードするかしないかのひとつの判断基準となりそうです。
5-4.Android版Firefoxにてflashの起動も確認。
読者様から「Flashは動くのか?」というリクエスト頂いたので、たぶん有名な艦これのことだろうと解釈し検証。Flash playerもAndroid 6.0 Marshmallowで起動OKでした。
使用環境は、Nexus5(Android6.0)×Android版Firefox×『Flash Player 11.1 for Android 4.0 (11.1.115.81)』です。当ブログで動作の保証はできないのでご参考までに。筆者は最近ほとんどゲームやってないので『ログレス』とか『パズドラ(アプリ)』とかも未検証です。自己責任にてどうぞ。
おわりに
以上が旧『Nexus 5』をAndroid 6.0(Marshmallow)にアップグレードしたときの変化でした。性能や電池の持ちはLolipopのときよりもよくなる傾向にあるので、早めにアップグレードしたいところですが、Android 6.0に対応していないアプリも散見されるので、旧『Nexus 5』をメインデバイスとして使用されている場合は、慎重になったほうがよいかもしれません。
とはいえ『LINE』や『Facebook』、『Instagram』、その他Google純正アプリは問題なく起動するので、そこまで多くのアプリを使わないなら問題なし、と言えそうです。
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