Androidで使えるAirtag代替品は以下のとおり。
- Tile(タイル)
- Chipolo(チポロ)
- Qrio(キュリオ)
- Galaxy SmartTag(ギャラクシースマートタグ)(Samsung)
- Eufy(ユーフィー)(Anker)
※2023/1/28時点調べ。全てを網羅しているわけではありません。
この中でAndroid向けのおすすめなAirTag代替品は、『Tile(タイル)』のみ(Bluetoothトラッカー)です。
理由は、TileはAirTagの次に使用者が多いため自分のスマホがBluetooth圏外であっても、位置情報が更新される可能性が高いからです(Tileネットワーク)。
- 【Androidで使える】おすすめのAirTag代替品
- 【Androidで使える】Tile以外のAirtag代替品
- スマートタグの種類
- AirTagはBluetoothおよびUWBトラッカー
- 空港のバゲージロスト対策にはBluetoothトラッカーがおすすめ
- AndroidもBluetoothのネットワークを構築予定
【Androidで使える】おすすめのAirTag代替品
Tileの以下の3製品は形状が異なるだけで機能はほとんど同じです。
- Tile Mate (2022):[正方形]38 x 38 x 厚さ7.2mm、最大接続距離約75m
- Tile Slim (2022):[カード型]54 x 86 x 厚さ2.5mm、最大接続距離約75m
- Tile Sticker (2022):[円盤型]直径27 x 厚さ8.2mm、最大接続距離約75m
スペック情報:製品ご紹介|Tile
【Androidで使える】Tile以外のAirtag代替品
『Chipolo(Chipoloネットワークメンバー)』や『Qrio(みんなで探す)』、『Galaxy SmartTag(SmartThingsFind)』も同様にBluetooth圏外であっても場所を探せますが、それぞれ以下のような問題があり私的にはあまりおすすめしません。
- Chiporo→Tile以上にユーザー数が少なく位置情報の高い頻度での更新が期待できない
- Qrio Smart Tag→上に同じ
- Galaxy SmartTag→上に同じ。さらにGalaxyスマホしか連携できない。
- Eufy Security SmartTrack Link→Eufy製品同士のネットワークは用意されていない
※EufyはiPhoneで使った場合、Appleの「探す(Find My)」機能でBluetooth圏外でも位置情報を取得できます。Androidの場合はBluetooth圏外で「探す(Find My)」機能にアクセスできません。
スマートタグの種類
スマートタグに使われている物を探す技術には「GPS」「モバイルデータ通信」「Bluetooth」「UWB」の主に4つがあり、それぞれ一長一短あります。
- GPS→位置が正確、遮蔽物に弱い、月額料金がかかる場合がある、バッテリー持ちは1~2ヶ月くらいのものが多い
- モバイルデータ通信→遮蔽物に強い、simカードの月額利用料金がかかる、位置はそこまで正確ではない、バッテリー持ちは短め
- Bluetooth→本体さえあれば無料で使える、省電力で電池が長く持つ(1年~3年)。Bluetooth圏外の場合でもBluetoothのデバイスネットワークがある場合はその中から発見できる場合がある
- UWB→Blueoothと併用される場合が多い。Bluetoothよりも飛距離が長く位置の測定精度が高いが、対応機種がまだ少ないためネットワークの形成のしやすさはBluetoothに劣る。月額料金は無料。
※技術の組み合わせとしては、「GPS+モバイルデータ通信」(子供みまもりタグなど|月額料金あり)か「Bluetooth+UWB|月額料金がかからない」(Airtagなど)の製品が多いです。
AirTagはBluetoothおよびUWBトラッカー
AirTagにはGPSもモバイルデータ通信も付いていないのでそのままでは位置情報を送れません。
AirTagのBluetooth(もしくはUWB)圏内にiPhoneやiPad、Mac(他人のものでもOK)が通ると、そのAirTagの位置情報をAirTagの代わりに送ってくれる、というのがBluetooth/UWBトラッカーの仕組みです。
Apple製品(iPhone / iPad / Mac)はユーザー数が多いので、AirTagの位置情報更新はBluetooth圏外であっても概ね数分~20分弱と早いです。
空港のバゲージロスト対策にはBluetoothトラッカーがおすすめ
GPSやモバイルデータ通信を使ったトラッカーの場合、業者側で海外通信キャリアとの契約が必要であるため価格がやたら高かったり、GPSだと遮蔽物に弱く空港には適さなかったり、モバイルデータ通信では位置情報の精度が低かったりなどのデメリットがあります。
よって、海外の空港でのバゲージロスト(預けた荷物の紛失)対策にはBluetoothトラッカーがおすすめです。
AirTag以外のBluetoothトラッカー(スマートタグ)はユーザー数が少ないという弱点がありますが、空港なら人が多いので、そのデバイスを使っているユーザーがいる可能性が高いでしょう。
とはいえ購入者数が多いデバイスの方が見つかりやすいでしょうからAndroidならやはり現状Tile一択になってしまう。※2023/8/28時点
AndroidもBluetoothのネットワークを構築予定
Androidも『Find My Device』というBluetoothネットワークを開発中・機能拡大中で、Googleは2023年夏頃にリリースすると発表(Google I/O 2023)しており、TileやChipolo、Sonyのデバイス、JBLのデバイスなどもサポート範囲に含むとしています。
世界ではiPhoneが10億台に使われているのに対し、Androidは30億台使われているといわれており(統計によってだいぶ前後しますが)、Find My Deviceが実装された場合はAirTagを超える位置情報の更新の早いBluetoothトラッカーが爆誕する可能性があります(OSのバージョン対応については考慮しないものとして)。
また、2023/5/2のニュースで、AppleとGoogleは協力して追跡タグの不正防止に努めると報じられているので、今後より安全に使えるようになっていくことでしょう。