4月から入社されたあなた。日々の業務ご苦労様です。まだ仕事は覚えることがたくさんで厳しくも楽しい毎日を送っていることと思います。今後ともめげずに勤めて参りましょう…っていうかえっ、もう会社辞めたの!?
毎年現れる4月入社後即辞めする若者たち。彼らのことをネットスラングでは、『バックラー(バックレる+者)』と呼ばれているようです。なぜ会社を辞めるのか、そして今後どのようにして生きていくのか。その点を模索してみましょう。
1.会社を辞める理由ベスト5!
2.どうして毎年新入社員は辞めていくのか
3.辛くても3年は会社を勤めた方がいいは本当!?
4.会社を辞めても好きなことで生きていく方法!?
4-1.youtuber(ユーチューバー)として動画配信/広告収入
4-2.画像商品化サイト『Instaprints』で画像を販売
4-3.フリマアプリ(メルカリ)で商品販売
4-4.クラウドソーシングで受注業務
4-5.まとめ記事(NAVERまとめ)で広告収入
5.まとめ
1.会社を辞める理由ベスト5!
○厚生労働省の統計
まずは入社3年以内に会社を辞めた人の理由を見てみましょう。厚生労働省の統計『平成25年若年者雇用実態調査』によると次のようなランキングになっています。
1位:労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった 22.2%
2位:人間関係がよくなかった 19.6%
3位:仕事が自分に合わない 18.8%
4位:賃金の条件がよくなかった 18.0%
5位:会社に将来性がない 12.4%
出所:http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/4-21c-jyakunenkoyou-h25.html
この統計を見る限り拘束時間が長いのはきついようです。人間関係も重要な要素に。第3位『仕事が自分に合わない』。仕事が自分に合わせてくれるってことはなかなかないんですよね・・・。第5位『会社に将来性がない』。そんなあなたは投資家向きです。
○enジャパンの統計
大手求人サイトenジャパンのアンケートだと次のようなランキングになっています。
1位:聞いていた仕事内容と違う 66%
2位:会社の雰囲気が合わない 34%
3位:上司と合わない 19%
4位:残業が多い(労働時間が長い) 16%
5位:仕事が物足りない 12%
出所:http://www.enjapan.com/tenshoku-daijiten/8542/
こちらは求人サイトのアンケートだけあってポジティブ気味の理由が若干多くなっています。第5位『仕事が物足りない』。かっこいい辞め方か。第1位『聞いていた仕事内容と違う』。これは悲惨。他、人間関係や拘束時間がここでもランクインしています。
○リクルートの統計
さらにコチラは入社後何年勤めたかは関係なく、転職した人を無作為に100人アンケート。大手求人サイトリクルートのランキングではこうなっている。
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった 23%
2位:労働時間・環境が不満だった 14%
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった 13%
4位:給与が低かった 12%
5位:仕事内容が面白くなかった 9%
6位:社長がワンマンだった 7%
7位:社風が合わなかった 6%
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した 6%
7位:キャリアアップしたかった 6%
10位:昇進・評価が不満だった 4%
出所:http://next.rikunabi.com/01/honne2007/honne2007_01.html
第1位『上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった 23%』。そんなあなたは経営者向きです。2位はまたも拘束時間の長さ。そして3位に人間関係と似たような理由が続いています。
まとめると、会社を辞める理由のツートップは、拘束時間(労働時間)と人間関係。
以降に、賃金不満やイメージとの差異、やりがいなどが続くようです。たしかに勤務時間が短くて、皆仲よかったらそんな不満とか出ないですよね。あなたの辞めたい理由・感覚とは合っていましたでしょうか。
2.どうして毎年新入社員は辞めていくのか
統計的な辞める理由は1章で説明したようなもの。とはいえ毎年人事さんも大変です。採用面接の時あれだけ元気だった期待の新人が蓋を開けて見るともう会社にいないのですから。個々人の辞める理由は解ったがなぜ辞める人が発生してしまうのか。
これはおそらく自然の摂理です。巣立つ小鳥の数羽が地面に激突して死ぬように、卵から孵ったウミガメが海に入る前に野鳥に啄まれるように。社会という新しい世界に飛び立つ瞬間、挫折をしてしまう新社会人は確率的に現れてしまうのです。
人間も自然の一部。育った環境や性格、才能、社会情勢、ゆとり、さとり、一切関係ありません。採用人数が多ければ自然の摂理により確率的に辞める人が現れる、ただそれだけのことです。※あくまで個人の意見です。
3.辛くても3年は会社を勤めた方がいいは本当!?
こればっかりはその人によるとしか言えません。本当に才能あふれる人であれば大学辞めて起業するでしょうし(例:スティーブ・ジョブス/ビル・ゲイツ/ホリエモン)、会社に勤めて何かビジネスのヒントを得て独立してもよいでしょう。しかし大方の人が従業員として働いているのは理由があります。世の中で最もメジャーな働き方だからです。今会社辞めたとしても1人でどうやってビジネスやっていけばいいかわかんないでしょ?ってことです。ならひとまず働いてみて社会人としての立ち振舞いやビジネスの仕組みを給料もらいながら学んだ方が効率がよいのではないかと思う次第です。
最もまずいパターンは現在の職場がかなりホワイトであることに気づかないパターン。良い組織に生かされている状態で環境が悪いと嘆き独立したり転職したりすることは損失の多い判断に他なりません。しかし、転職経験がなければ比較対象はないという矛盾。
理想としては、現在の職場を続けつつ、副業をして、副業の収益が安定してきたら独立すること。ですが、会社を辞める理由にもあったとおり、拘束時間はどの会社も長くなっているためなかなか理想どおりにはいきません。
3年という期間を下積みと捉えるか機械損失と捉えるかはあなた次第。前者は安定志向、後者はハイリスクハイリターンの道です。人生楽しくなる方にBETしましょう。
4.会社を辞めても好きなことで生きていく方法!?
一時期流行ったyoutuberのキャッチコピーです。動画サイトyoutubeの広告収入で生計を立てる人のことを『youtuber(ユーチューバー)』と呼びます。昨今はネットが発達してきたため個人でネットビジネスができる方法が増えています。今回はほんの一部ですが、会社を辞めても個人で稼ぐ方法を紹介したいと思います。
4-1.youtuber(ユーチューバー)として動画配信/広告収入
hikakin(ヒカキン)に代表されるyoutubeの広告収入で生計を立てる方法があります。
再生回数 x 0.05(5%) = あなたの広告収入
と、なります。※広告収入は時によって上下します。現状平均5%となっています。
画像の例でいくとレモンジーナを飲んだだけで、
1,027,536 x 0.05 = 51,376.8円
の収益となります。しかしこれはヒカキンというブランドあっての再生回数。いわゆる化け物クラスです。通常の動画ではこのような再生回数に到達することはできません。おもしろ動画やお役立ち情報を作ることができるなら挑戦してみてもよいでしょうが、なかなかのいばらの道です。
また、youtubeで有名になれば企業から直接広告のオファーも来るでしょうから、芸能人になるつもりでやらなければなりません。顔出しを拒むのであれば、質の高い動画コンテンツを都度アップする必要があります。
4-2.画像商品化サイト『Instaprints』で画像を販売
最近日本国内でもやっと知名度を上げてきた写真共有SNS『Instagram』ですが、実はInstagramにアップした画像を、グリーティングカードやiPhoneケースとして売りに出すことができます。それが『Instaprints』。
『Instaprints』はまだ日本語対応していないため、英語となっています。
こちらのサイトにInstagramのアカウントでサインインをして、画像を投稿すると、グリーティングカードやiPhoneケースとしてあなたの画像を販売することができます。販売価格も設定することが可能で、商品化は全て『Instaprints』側がやってくれるので、あなたのすることは画像を投稿するのみです。あなたの画像が売れればいくらかの手数料はInstaprints側が取りますが、残りはあなたのものです。有名写真家を目指すなら『Instaprints』。
4-3.フリマアプリ(メルカリ)で商品販売
TVCMも始まり知名度が上がっているフリマアプリ『メルカリ』。その他『フリル』や『LINE MALL』といったフリマアプリも有名です。家に不要品が多くあるとか、知り合いの伝手でブランド物やその他小物などを仕入れることができる方は、購買率の非常に高い『メルカリ』にて商品販売をするという手もあります。
メルカリではヤフオク!とは違い、商品の価格はあなたが決めることができます。その商品が売れた場合、メルカリ側が10%の手数料をとり、残りがあなたの売上金となります。たくさんの商品を仕入れることができるなら、ヤフオク!や楽天、Amazonだけでなく、フリマアプリにも参入してみてはどうでしょうか。
4-4.クラウドソーシングで受注業務
クラウドソーシング、いわゆるネット上で仕事を発注したり、受注したりすることができるサイトです。有名なところは『クラウドワークス』と『ランサーズ』。よくある仕事内容に、プログラミング系や翻訳の仕事があります。プログラミングや翻訳に自信があるならこういうサイトを利用して仕事をもらってみてはいかがでしょうか。
4-5.まとめ記事(NAVERまとめ)で広告収入
まとめ記事を作成することで広告収入を得ることもできます。
LINEの親会社であるネイバー株式会社。ここが運営するNAVERまとめというサービスでまとめ記事を作成すると広告収入が得られます。実際にはどれくらいの収益になるでしょうか。あなたの記事が1回表示されることを1PV(ページビュー)と表現されますが、PVあたりの収益はおおむね下記のとおりです。
PV x 0.02 =あなたの広告収入
あなたの書いたまとめ記事が100万回表示されたら、約20,000円の収益となる見込みです。通常のブログやサイトと違ってPV数を圧倒的に稼ぎやすいのがNAVERまとめの特徴。動画作成や画像投稿、商品販売、特殊スキル、どれも得意でないのであればまとめ記事を作成するという選択肢も残されています。
他にも『アプリ開発』『アフィリエイト』『株』『FX』『Airbnbホスト』『Uber運転手』などありますがどれも一筋縄にはいかないものが多いです。
まとめ
このように、会社を辞めても収入を稼ぐ方法を簡単に紹介してみました。人間万事塞翁が馬。長期的にみて、会社を辞めるということがマイナスとなるか功を奏すかは誰にもわかりません。やはり従業員として働く方が向いているという学びになるかもしれませんし、独立した方がよいことがあるかもしれない。要は向き不向きよりも前向きにいくことが大切だと思います。