既に各メディアで報じられていますが、2017年7月21日に100GBプランを3,980円という格安Wi-Fiルーター『GWiFi』が発売開始されます。サービスを提供する会社は『BroadLine』。
『GWiFi』は海外でも使用することもでき。simカードを差し替えずとも契約を切り替えることができます。別個にsimスロット(micro SIMサイズ)も搭載されているので、海外での使用料金が高いと思った場合は、現地のsimカードを購入・挿入して使うことができるという優れもの。9/1追記:商品発売後、販売ページにて「本体側面にあるSIMスロットはご使用頂けません」という注意書きが追記されました。ご迷惑おかけした旨陳謝いたします。11/11追記:さらにdocomo回線の接続を"こっそり"断念した模様です。(初回投稿日:2017年6月17日 / 最終更新日:2017年11月11日)
1.GWiFiの料金
1-1.国内使用の場合
1-2.海外使用の場合
1-3.ルーター(G3000)代
2.GWiFiの特徴
2-1.国内回線はdocomoとSoftbank
2-2.クラウドsim型Wi-Fiルーター
2-3.GWiFiの対応バンド
2017年9月1日追記:G3000発売後
1.GWiFiの料金
1-1.国内使用の場合
GWiFiの料金体系は月額課金ではなくチャージ制となっています。パケットの有効期限は30日間で速度制限はナシとのこと。素晴らしいですね。
・3GB:税込3,480円
・5GB:税込2,280円
・10GB:税込3,480円
・100GB:税込3,980円
3GB、5GB、10GBは高いものの100GB3,980円は破格。
例えば楽天モバイルの30GBプランだと5,450円(税込5,886円)、docomoの100GBプラン(ウルトラシェアパック100)は25,000円(税込27,000円)しますからね…。格安simの30GBプランよりも安いとはどういうことなのでしょうか(笑)
参考:料金ページ | 楽天モバイル
参考:ウルトラパック | docomo
1-2.海外使用の場合
海外使用の場合、料金は3つのエリアで異なります。
主に対象国Aはアジア・オセアニア・欧州。対象国Bは北米。対象国Cはアジア(一部地域)・中東・アフリカ。
プランは300MB/日と500MB/日の2種類。
300MB/1日
・対象国A:580円(不課税)
・対象国B:780円(不課税)
・対象国C:980円(不課税)
500MB/1日
・対象国A:680円(不課税)
・対象国B:980円(不課税)
・対象国C:1,280円(不課税)
これは高めですね。
私が2017年5月にフィリピン(GWiFi的には対象国A)の空港で購入した4G LTE対応のプリペイドsim(Globe)は5日間プランで300ペソ(約667円)でした。
GWiFiのルーターにはmicro SIMスロットがありますが使用はできないとのことです。非常に残念。
1-3.ルーター(G3000)代
GWiFiは専用のルーター(型番:G3000)を購入する必要があります。料金は以下のとおり。※2017/9/1時点
・Amazon:税込19,434円
・楽天市場(ソフマップ):税込21,384円
・Yahoo!ショッピング:税込21,384円
・ヨドバシカメラ:税込21,380円
・ビックカメラ:税込21,384円
・ソフマップ:税込21,384円
Amazonの販売価格が下がりました。他サイトだとポイントが付くので実質同じくらいの値段で購入できます。
2.GWiFiの特徴
2-1.国内回線はdocomoとSoftbank
GWiFiを国内で使用するときは、docomoとSoftbankの通信環境の良い方に自動で接続っしてくれるそうです。
また、
MVNOは間に入っておらず、MNO(ドコモ、ソフトバンク)の回線をそのまま利用できる。
Source:SIMの挿し替え不要、基本料金0円 約100カ国でデータ通信ができる「GWiFi」ルーター登場 - ITmedia Mobile
日本ではいわゆるMVNOは介さず、ローミングでもなく、大手キャリアのSIMカードとして振る舞うため、通信速度は大手キャリアの通常のSIMカードと同等になる
めちゃくちゃいいですね。
上記記事に回線速度テスト結果の画像もありますが、概ね下り10~20Mbps前後出ており快適に使える可能性が高いです。
2-2.クラウドsim型Wi-Fiルーター
GWiFiはsimカードを挿さなくても通信ができます。「ルーターに専用モジュールが入っており、リモートで設定できる」とのこと。『eSIM』と似ていますがGWiFiの場合は端末ではなくクラウドSIMサーバー(遠隔地)にsimカードを挿しているので『バーチャルsim』と呼んでいるそうです。
2-3.GWiFiの対応バンド
専用ルーター『G3000』の対応周波数は、
3G:UMTS 1/2/4/5/8 伝送速度:最大受信 42Mbps
4G:FDD-LTE 1/2/3/4/5/7/8/17/19/28A 伝送速度:最大150Mbps
micro SIMスロットもあるのでプリペイドsimなども使えるでしょう(なお動作保証はしないとのこと)。→9/1追記:ITmediaの記事にも記載あるとおり当初このように解説されていたのですが、商品発売後simスロットは無効化されていることが判明しました。今後の対応に期待しましょう。
おわりに
これは国内で大容量プランを使う場合には安くていいですね。2017年中ごろにはWebサイトでの設定をオフラインでできるようにする予定とのことなので、海外で万が一プリペイドsimカードを契約できなかった場合でも、GWiFiがあれば通信できるようになりそうです。ルーター代はちょっと高いですが、初期契約事務手数料や解約金がないことを考えると妥当な金額と思えます。docomoとSoftbank回線を直で使えるので通信速度も早いことを期待できますし、WiMAXよりもエリアは圧倒的に広いでしょう。
GWiFiの専用モジュールとやらを今後ぜひスマホに搭載してほしいです(笑)
2017年9月1日追記:G3000発売後
商品発売後に公式ページにて「本体側面にあるSIMスロットはご使用頂けません。」の文字が表示されるようになってしまいました。つまり海外のsimカードを契約して挿しても使用不可です。SIMフリールーターとしても使えるというところが魅力の一つでもあったためこの対応は非常に残念。最初からそのようにインタビューに答えてほしかったところです。
また、発売直後はシステムエラーによりSoftbank回線とdocomo回線の切り替えがうまくできていませんでした。8/18 10時頃より復旧告知(Source)。依然として通信は不安定です。新しいプロダクトですので多少の不具合は仕方がない部分もありますがちょっと多すぎ(笑)システムが安定するまで購入は控えた方がよいでしょう。
2017年11月11日追記:docomo回線の接続の断念
FAQでは当初「LTEのエリアは、docomo、Softbankと同じですか?」→「電波の強度が強い方の信号を自動的に選択します」と書かれていたものが、11月10日に以下のように何の発表もなく変更されました。
Source:https://gwifi.jp/faq.html
このやり方はさすがに信頼を失うと思います。docomoとSoftbankを自由に切り替えられるという期待していた技術だけに残念…。