Appleが2022年3月18日に発売した『iPhone SE (第3世代)』が、東京や大阪を中心とした各家電量販店などで一括1円で販売される事案が相次いでいます。キャリアは主にSoftbankの模様です。
画像引用元:Yahoo!ニュース
- 64GB:一括1円(定価:57,800円|Softbank価格:67,680円)
- 128GB:一括7,201円(定価:63,800円|Softbank価格:74,880円)
となっています。
本来総務省による規制により端末値引きは2.2万円が上限となっていたところを、67,679円引きと明らかに2.2万円を超えた割引をおこなっています。
一括1円で販売される理由
こちらがミソ。
総務省の規制では「回線契約を条件とした端末割引は上限2万円(税込2.2万円)まで」としています。
すなわちSoftbank側の理屈としては、
- 端末購入の値引きが45,679円引き
- のりかえや新規契約の値引きが22,000円引き
- あわせて67,679円割引(よって、iPhone SE 3は一括1円)
45,679円引きは端末単体購入でも適用できる割引であり、プランを契約した人は上乗せで総務省規制の上限2.2万円の割引になるので、ルールは守っている、というものです。
法規制ももはやただの言葉遊びになってますね。
端末単体購入は断られる事態も発生
すなわち端末単体購入でも45,679円割引がされるはずですが、家電量販店やショップでプランを契約せずにiPhone SE 第3世代だけを単体で購入しようとすると断られるという報告も各所から出ています。
端末の販売と回線提供の分離は、実質無視しているようです。
お一人様1台まで、要開封などの転売対策
ただし、一括1円で販売しているお店では、お一人様1台までの販売や、購入したときにお店で開封して電源を入れる必要があるなどの転売対策をおこなっている模様です。※開封すると中古品となるため転売しても価値が下がる
お一人様1台までの規制は転売対策には効果的だと思います。
おわりに
菅内閣が総辞職してからいきなり強気に出てきたSoftbankでしたw
総務省の規制がかかる以前は「提供料金の不平等は是正すべき(まぁ私はプランを毎回調べているので安いプランしか契約しないけどね~)」って思っていましたが、最近は日本語が読める人にはお得なプランを提供していいんじゃないだろうかと思うようになりました。
ただしあまりに複雑なプランにしすぎると国民全体の時間がスマホの料金とかいう半ば本業とは関係のないどうでもいいことに費やされてしまいますし、追加コンテンツや固定回線の意味がよくわからず複数契約して月10万円以上の料金が発生している人がいたりもするので、後者はもはや詐欺の域。本来規制すべきはそういった不必要なサービスを理解できない人に対して契約させるアンフェアな行為だと思うのですが、、、まぁそのへんの事象を法律や言語で規制しようとするのはたしかに難しいですね。