週刊少年ジャンプの大人気漫画『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』が2016年7月4日の掲載を最後に再び休載されることになりました。
同漫画は2014年8月に休載されて以来、約1年8ヶ月ぶりとなる2016年4月18日に連載再開されたばかりでした。次の連載再開がいつになるかは未定。
1.休載の理由は『腰痛再発』!?
再開が始まった週刊少年ジャンプ20号~休載が決定した31号までの間、巻末の冨樫義博氏のコメントには『腰痛』の状態が深刻である旨が記載されていました。
2016/4/14 20号(350話)「便座や椅子に座れる幸せ。体も偉いもんで寝たきりの時はウ◯コも出ない。」
2016/4/21 21・22号(351話) 「寝たきり→第3匍匐→ハイハイ→つかまり立ちを経て病院へ」
2016/5/2 23号(352話)「腰痛の辛いのは病院に行けるのがある程度回復した後な事。」
2016/5/12 24号(353話)「10段階で10の痛みの時は一晩中1cmたりとも体を動かせない」
2016/5/19 25号(354話)「診察の結果、手術は回避。重症の人の辛さを察して余りある。」
2016/5/26 26号(355話)「医者の勧めで減量開始。発症しなかった30代65kgを目指す」
2016/6/02 27号(356話)「14年夏時点で84kg。炭水化物を制限して2ヵ月で6kg落ちる」
2016/6/09 28号(357話)「食事制限を緩め運動を加える。早歩き50mも保たずショック。」
2016/6/16 29号(358話)「20代ではできたうつ伏せでの執筆が体が硬くなって出来ない。」
2016/6/23 30号(359話)「ストレッチ。トレーナーの手本を見て自身の異常さを再確認。」
2016/7/1 31号(360話)「1km10分ペース体重73kgの頃、長時間の座り作業が可能に。」source:週刊少年ジャンプ 20号~31号 巻末の作者コメントより
これを見る限りかなり腰痛の状態は悪い模様。
連載の再開までにはまたちょっと期間が空きそうですね。
2.34巻はすぐ発売される!?
2016年4月14日の20号からHUNTER×HUNTERが再開し、同年6月3日に単行本最新刊の33巻が発売されました。
33巻に連載再開直後の350話(王子)と休載される前のストック分(341話~349話)、計10話が収録されました。
350話を除くと351話~360話までの10話分のストックがあるので、HUNTER×HUNTER 34巻を刊行できるボリュームはすでにあります。
単純に最新話から2ヶ月前後で単行本が刊行されるとすると2016年9月あたりには34巻発売される可能性はあります。
が、話題づくりのために次回の連載再開時期に合わせて単行本同時発売という場合もあるかも。
3.休載の頻度
近年のHUNTER×HUNTERの連載ペースはこんな感じ。
・『蟻編』『選挙編』~2012年3月19日
・『暗黒大陸編』2014年6月2日~2014年8月11日
・『暗黒大陸編(クロロVSヒソカ編)』2016年4月18日~2016年7月4日
蟻編の終焉とか選挙編ってもう4年前の出来事なんですね。
ちなみに2013年と2015年はずっと休載中でした。
「舐めてるのかい?それとも すごく舐めてるのかい?」
HUNTER×HUNTER 351話『栞のテーマ』 ヒソカのセリフより
しかし長らくHUNTER×HUNTERを読んでると不思議と休載にも慣れてきますね。
「人とは本当に面白いな」
HUNTER×HUNTER 352話『ギャラリーフェイク』 クロロのセリフより
続きが気になる~!
4.【ネタバレ】350話~360話のあらすじ
それでは2016年7月4日までに連載された350話~360話のあらすじをざっくり追っていきたいと思います(350話は単行本(33巻)に収録されています)。※ネタバレ含むので読みたくない場合は読まないように。
350話(王子)
王子の警護にクラピカ含む6人(イズナビ/ハンゾー/バショウ/センリツ/ビスケ)が潜入することに。
クラピカが標的とする第4王子(緋の目の持ち主)は警護募集を行っていなかったため、彼に最も接近できるであろう第9王子(ハルケンブルグ王子)のオファーと思われる者の面接に臨むことに。
ふたを開けてみるとそのオファーを出したのはハルケンブルグ王子ではなく、第14王子(ワブル王子)の母オイトだった。ここでクラピカは、渡航中王子が残り一人になるまで殺し合いが行われる『王位継承戦』について母オイトから知らされることになる。
351話(栞のテーマ)
場面はいきなり天空闘技場に切り替わり、クロロVSヒソカのデスマッチが始まる。バトル開始直後から激しく火花を散らす両者。
クロロは、
・携帯する他人の運命(ブラックボイス)
・番いの破壊者(サンアンドムーン)
・栞のテーマ(ダブルフェイス)
などの自分の使える念能力の説明をし始める。
352話(ギャラリーフェイク)
クロロの念能力説明は続く。さらに
・人間の証明(オーダースタンプ)
・神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)
・転校生(コンバートハンズ)
の3つの能力も使えることを説明。
戦闘再開、クロロは客席に乱入。ヒソカはそれを追うも携帯する他人の運命(ブラックボイス)で操られた観客に阻まれる。
353話(冷徹)
観客に紛れながら神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)で大量に観客のコピーを作るクロロ。
さらに観客のコピーを人間の証明(オーダースタンプ)で操り、次々とヒソカを襲わせる。クロロは隙を見ながらヒソカに打撃を与え、体力を削っていく。
しかし、ヒソカは観客の切り離された頭部に伸縮自在の愛(バンジーガム)を仕込んでおり、3発目の蹴りを入れたときにクロロは反撃をくらうことになる。
354話(頭部)
2つ目の頭部でクロロのわき腹にダメージを与えるヒソカ。
観客のコピーたちをヒソカに襲わせ、再び観客に紛れるクロロ。
ヒソカは襲い掛かる人形たちを一旦殲滅し、観客の中にクロロの姿を発見、クロロを追いかける。
伸縮自在の愛(バンジーガム)をうまく利用しクロロに連続攻撃を与えるも、クロロの姿は別人へと摩り替わる。
倒したと思ったのは転校生(コンバートハンズ)でクロロに変身させられたただの観客だった。
355話(爆破)
倒したのがクロロではなく人形であったことから番いの破壊者(サンアンドムーン)は左手(太陽)のみでも発動可能な能力であることに気づくヒソカ。
観客をコピーし、爆弾化されると分が悪いため仁王立ちでクロロを探していたところ、一部の観客が暴れだし、闘技場内がパニック状態に。
闘技場の実況をする女性のアナウンスが場内用に切り替わったところを見計らい、ヘッドセットを一瞬奪って「ヒソカを壊せ」と命令するクロロ。
200体を超える観客のコピーがヒソカを襲う。ヒソカは人間の頭部を武器に戦うも、戻ってきた頭部をキャッチした瞬間爆発。左手の指が吹っ飛ぶ。
356話(残念1)
なおもヒソカに襲い掛かる観客のコピー人形たち。
一体のコピー人形の頭をねじ切り再び武器として応戦するヒソカ。壁を足場に逃げながら応戦するも、2回席にいた観客のコピー人形が自爆。
爆風で吹き飛ぶヒソカが体制を整える間もなく、クロロは姿を現し左手だけで観客をヒソカに投げつける。
リング中央に叩き落とされたヒソカに向かって無数の人形が突進。次々と大爆発が起こる。
357話(残念2)
戦いは終わり、ヒソカの死体をマチとシャルナーク、コルトピが取り囲む。
シャルナークとコルトピは先に帰るもマチはヒソカの死体を綺麗にしようとする。施術しようとした瞬間、ヒソカの両手が動き、自らの心臓をマッサージし、息を吹き返したヒソカ。人形に爆発される直前、死後、心臓と肺を伸縮するよう念に念をこめておいたのである。
復活後、ヒソカは伸縮自在の愛(バンジーガム)で損傷した手足を作成。油断していたマチを動けないようにしてどこかに行くヒソカ。
場面は変わり、クロロは、次は新大陸行きの船に乗る王子たちのお宝を狙うとシャルナークに電話で伝える。
公園で電話を切るシャルナーク。すると前方にコルトピの頭部を持ったヒソカが現れる。携帯を放り出しヒソカに向かうもコルトピの頭部のみを残し消えるヒソカ。隙を付かれシャルナークは一撃でヒソカに殺されてしまう。
358話(前夜)
舞台は新大陸行きの船に切り替わる。
前夜祭にカキン国王や王子たち、ビヨンドが登場。彼らを乗せた飛行船が新大陸行きの船『B・W(ブラックホエール)1号』に到着する。
船内でワブル王子とその母オイトの護衛に務めるクラピカ。船内の運営上のトラブルは予想以上に多いとの連絡が入ったため、混乱に乗じて一般客に紛れる提案をオイトにする。
一瞬、クラピカの背後、ワブル王子の上方に黒いモヤがよぎる。
359話(出航)
B・W1号が新大陸(仮)に向けて出航。同船の1層にはビヨンドが拘束されている。別の部屋で新大陸紀行を読む特務課の人、3層にて医療業務に追われるチードルとレオリオ、裁判を行うボトバイ、4層にて会議を行うミザイ。1層ではクラピカ属するワブル王子の護衛の中の一人ウッディーがトイレで殺されていた。1層のセレモニー会場では王子たちの目論みが交錯している。
そして、1層通路にてさらに護衛たち4名の死体を発見するクラピカたち。クラピカは護衛たちを鎖でふるいにかけることに。
360話(寄生)
護衛たちを尋問すると2名ワブル王子の味方ではない人間が洗い出された。この2名と死んだ5名を含めた計7名はオイト王妃を除く他7王妃の警護(=監視)人だったことを聞き出すクラピカ。
また、この2名によるお王子たちを殺すのは警護(=監視)人でも私設兵でもなく、王子たち本人であるらしい。壷中卵の儀により授かった王子の寄生型の念獣がお互いの王子を殺しにかかるのである。
尋問中に部屋中を埋め尽くしていく無数の念獣。各エリアの状況を確認するとビスケ(マラヤーム王子警護)のところにも念獣が発生していた。しばらくすると念獣は消えたが、ワブル王子の警護の一人サイールドがいきなり包丁をとり、捕らえた警護(=監視)人2名ともう一人の警護を殺害してしまった。
なおも襲い掛かってくるサイールド、生け捕りにするために立ちはだかるクラピカ。
こんな感じでした。
あらすじくらいサクッと書けると思ったら長くなってしまった・・・ごめんなさい。
旅団編の懐かしキャラを登場させたり、さりげなくワンピースをオマージュするあたりはさすがの冨樫先生です。
幻影旅団員やヒソカを含め、メインキャラはほぼ全て船上に集まるので、鎖野郎との因縁、魔王のフルート、ナニカなどの伏線は大体回収できそうですね。ジャイロどうしよう
5.最期のコマ
そして記念すべき(?)2016年7月4日休載直前の最期のコマはコチラです。
画像引用元:週刊少年ジャンプ 30号 HUNTER×HUNTER 360話より
クラピカ「私が止める(ズズ・・)」
サイールド(ああああああ)
・・・。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工ここで終わりィィィィ~???
どうみても次号よりしばらくの間休載と書かれています。冨樫先生おつかれさまです。
続きがとても気になるHUNTER×HUNTERでした。連載再開がいつになるかはわかりませんが、王位継承戦や暗黒大陸上陸、とても楽しみですね。気長に待ちましょう。
腰痛「私が(連載を)止める」
読者(ああああああ)
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