docomo、au、Softbankの対応周波数を自分用にまとめてみたのでシェアしておきます。内容の正確性は保証致しかねるのと時期によって対応周波数の割り当てが変わることがあります(例えば2017年4月1日からSoftbankのBand 11 [1.5GHz帯]が3GからLTEになったり)。2017年11月9日時点作成です。ご参考までに。
1.3キャリア3G・LTE 対応周波数 一覧表
auの3G回線は別方式(CDMA2000)なので別表にしました。
※BC=Band Classの略
参考資料:総務省の架空携帯電話事業者の通信方式・周波数帯(http://www.soumu.go.jp/main_content/000489285.pdf)を参考に表作成
2.LTE(4G)補足
2-1.LTE対応状況
docomo/au/softbankのLTE(4G)のみの対応周波数一覧は以下のとおり。
2-2.プラチナバンドについて
700MHz~900MHz帯の周波数のことを『プラチナバンド』といいます。高周波数帯(1.5GHz~3.5GHz)に比べ、プラチナバンドは電波が回折しやすい(障害物があっても回り込んで進みやすい)ため、スマホがこの周波数帯に対応していれば建物内や山間部での電波状況がよくなりやすいという特徴があります。回線を快適に使用するにはプラチナバンドにも対応しているスマホの方が望ましいでしょう。
参考資料:プラチナバンド (ソフトバンク) - Wikipedia
しかし、一口に「Band 〇〇」と表記されても国内キャリアに割り当てされている周波数帯とスマホが対応している周波数帯が異なる場合があったりします。
例:Androidスマホ、Nexus 5Xの場合
・Lower Duplexer(28A)→Nexus 5Xの対応周波数帯
・Upper Duplexer(28B)→docomo、Softbankの割り当て周波数帯
※Lower Duplexer:上り703.0~733.0 MHz、下り758.0~788.0 MHz
※Upper Duplexer:上り718.0~748.0 MHz、下り773.0~803.0 MHz
単に表記の問題となってきますが、こういったこともあるので基本的にはそのキャリアの回線で通信ができるという動作確認報告のあるスマホを使う方が無難です。
2-3.FDD方式とTDD方式の違い
TDD方式はBand 41とBand 42のみ。その他の周波数はFDD方式となっています。
LTEの通信方式には『FDD方式』と『TDD方式』の2種類があって前者を採用したLTEを『FDD-LTE』、後者を採用したLTEを『TD-LTE』と呼びます。FDD方式は通信の上りと下りで周波数を分けて通信するのに比べ、TDD方式は同じ周波数帯で上りと下りを時間で分けます。
モバイルインターネットでは下り(YouTubeを観たり、Webで検索したり、インスタ見たり etc...)の方が上り(動画投稿、写真UP etc...)よりもデータ量が多いことが一般的であるため、同周波数帯の上り下りの比率を柔軟に変えることができるというのがTDD方式のメリットです。
ただし、電波は建物などで回折して進む以上スマホに到着する時間が多少ずれます。上りと下りの通信の間にギャップ(通信しない時間)を設けることで通信エラーを回避しますが、とどのつまり物理的制約により回線速度が遅くなる可能性があるというデメリットがあります。
2-4.VoLTEについて
以前はLTE回線を使用しての音声通話(090~などから始まる電話番号を使った通話)はできませんでしたが、
・docomo:2014年6月24日から
・au:2014年12月12日から
・Softbank:2014年12月19日から
通話可能となりました(この技術を『VoLTE(ボルテ)』といいます)(Source)。simフリースマホで音声通話をしたい場合、そのスマホがそのキャリアのVoLTE対応か、もしくは3G回線の周波数に対応しているかどうか確認しておいたほうがよいでしょう。
3.3G回線対応周波数
3G回線のみの対応周波数は以下のとおり。
auのCDMA2000は世界的にマイナーな通信方式であり、多くのsimフリースマホは対応していません。
おわりに
以上、国内キャリアの対応周波数まとめでした。