docomoが2017年9月21日に新プログラム『機種変更応援プログラムプラス』を発表しました。同プログラムは機種変更をしやすくするための施策です。
具体的には、13か月目から25か月目までに新たな機種を購入すると最大40000ポイントがもらえるというもの。
ニュースリリース:報道発表資料 : (お知らせ)「機種変更応援プログラムプラス」を提供開始 | お知らせ | NTTドコモ
ポイントがもらえる代わりに端末は回収されます。
このプログラムがお得かどうかを判断するために「iPhone 8をdocomoで購入して13か月目に機種変更して40000ポイントをもらってiPhone 8を回収された場合」と、「AppleストアでiPhone 8を買って格安simで運用し13か月目にiPhone 8をヤフオクなどで売った場合」とで、トータルコストを比較してみました。
1.docomoでiPhone 8を13か月目に手放した場合
2-2.Y!mobileもしくはUQ mobileで運用した場合
1.docomoでiPhone 8を13か月目に手放した場合
docomoのiPhone 8 (64GB)代は88,776円、12ヶ月分の月々サポート(端末の割引)は▲28,512円。docomoでiPhone 8を契約し、13か月目に機種変更を行うとiPhone 8がなくなる代わりに機種変更応援プログラムプラスで40000ポイントがもらえます。
①機種代金:88,776円
②12ヶ月分月々サポート:28,512円
③機種変更応援プログラムプラス ポイント:40000Pt
プランは格安simと比較しやすいよう5分かけ放題+5GBプランを組むものとします。13か月分の使用料は98,280円。
カケホーダイライト:1,836円
SPモード:324円
データMパック(5GB):5,400円
月額使用料:7,560円
④月額使用料×13か月:98,280円
①-②-③+④でトータル118,544円となりました。
2.SIMフリーiPhone 8を購入
2-1.iPhone 8の端末代
AppleストアでiPhone 8 64GBを購入した場合、①販売価格は85,104円。
2017年9月時点で中古iPhone 7 32GBの落札相場は4~5万円程度。発売時当初の価格は78,624円だったので、13か月後のiPhone 8の落札相場は定価の6割になると仮定。ヤフオク(非プレミアム会員)やメルカリでの販売手数料は10%であるため、13か月後にsimフリーiPhone 8を売却した場合の利益は、
85,104円 × 0.6 × 0.9 ≒ 45,956円…②
とする。
2-2.Y!mobileもしくはUQ mobileで運用した場合
Y!mobileとUQ mobileのプランは価格設定が同じになっている。ただし、Y!mobileは10分かけ放題に対し、UQ mobileは5分かけ放題。スマホプランM(6GB) / おしゃべりプランM(6GB)で組んだ場合の13か月合計の使用料金は、
プランM(1年目):3,218円
プランM(2年目):4,298円
月額使用料金平均:3,758円
2年契約前提なので月額使用料の平均×13か月とする。
13か月目合計使用料 :48,854円…③
①-②+③でトータル88,002円となりました。
docomoの機種変更応援プログラムを利用するよりもY!mobileやUQ mobileを契約しsimフリーのiPhone 8を13か月使って自分で売ったほうが30,542円分お得となりました。
Y!mobileとUQ mobileはSoftbankとauのサブブランドであるが故、通常の格安simでは出せない回線速度を出せます。また双方無料でテザリング可。
docomo契約時にクーポンやキャッシュバックで30,542円の差額を埋めることができないのであればY!mobileやUQ mobileで運用した方が有利といえそうです。
Source:動作確認済み端末一覧 | Y!mobile
Source:動作確認済み端末一覧 | UQ mobile
2-3.mineo DプランもしくはAプランで運用した場合
11月9日まで900円×12ヶ月割引キャンペーン中のmineoでsimフリーiPhoneを運用した場合も試算してみましょう。
mineo5分かけ放題オプション:918円
Dプランの音声通話6GB:2,462円
Aプランの音声通話6GB:2,365円
割引キャンペーン:▲972円×12ヶ月=11,664円
Dプラン13か月目合計使用料:32,276円...④
Aプラン13か月目合計使用料:31,015円…⑤
よって、端末代を加味すると、
Dプランは①-②+④でトータル71,424円
Aプランは①-②+⑤でトータル70,163円
となりました。
mineo Dプラン、Aプランで運用するなら47,120円、48,381円分お得です。
プラン内容としてはデータ通信容量が1GB分docomoよりも多いものの、格安simであるため回線速度はキャリアやサブブランドと比較するとどうしても見劣りします。au回線を使うAプランであればau系mvnoの使用者が少ないこともあり回線速度が速い傾向にありますが、テザリングはできないという弱点あり。
差額47,120円 or 48,381円と大きいため、docomoでキャッシュバック等あったとしてもmineoで運用した方が安くなる可能性大。
動作確認端末一覧にはY!mobile、UQ mobile、mineoともにいち早くiOS11を表記されています。もちろん9/22(発売日)時点でiPhone 8は未記載ですが使えるでしょう。
おわりに
以上、簡単に料金比較を行ってみました。
docomoの『機種変更応援プログラムプラス』やauの『アップグレードプログラム EX(a)』、Softbankの『半額サポート for iPhone』など次々と端末買取を前提としたサービスを実施していますがあんまりお得ではないような…と感じると思います。
自分で計算してみると納得がいくと思いますので、こういったプログラムを利用する前にご自身にてご試算されることをおすすめします。