自動車保険の一括見積を『手動』でやってみました。
調べてみたのはダイレクト型(=通販型)保険会社8社。26歳(~29歳)の方で新たに自動車保険に入る場合、『イーデザイン損保』が最も安い保険料となります。(もちろん条件によって保険料は大きく異なります。)
1.見積の条件!?
2.自転車で相手をケガさせたときの補償!?
3.保険会社の事故対応能力!?
4.一括見積サイトで保険料を比べてみる!?
1.見積の条件!?
今回見積のために設定した人物は26歳、既婚の男性。ちょっと早めの結婚を終え、新婚生活を送る日々。生活費を稼ぐため毎日真面目に会社で働いている。独身時代に購入した『bB』はほとんど使わず、配偶者も車を持っているため、年間を通じてほとんど走らない。
設定項目詳細は下記のとおり。
基本条件 | 車両情報 | 補償内容 | 車両保険 | ||||
生年月日 | 1989年6月1日生 | メーカー | トヨタ | 対人賠償 | 無制限 | 保険金額 | 60万円 |
免許色 | ブルー | 車名 | bB | 対物賠償 | 無制限 | 免責金額 | 5-10(車対車0) |
年齢制限 | 26歳以上 | グレード | 4WD Z | 無保険車傷害 | 2億円 | 補償範囲 | エコノミー |
運転者限定 | 夫婦限定 | 型式 | QNC25 | 人身傷害(車外有) | 3000万円 | ||
使用地 | 東京 | 初度年月 | H19年1月 | 搭乗者傷害 | なし | ||
使用目的 | 日常・レジャー | ロードサービス | ○ | ||||
1年間走行距離 | 2,000km | 弁護士費用特約 | ○ |
保険会社によって設定できる項目が微妙に異なるため、設定項目よりも好条件になったものは備考①、悪条件になったものは備考②に記載した。保険会社各社のWebサイトにて保険料を算出した結果は下記のとおり。
保険会社名 | 6S(6A) | 7S(7A) | 20 | 備考① | 備考② |
アメリカンホーム | 91,940円 | 75,200円 | 32,570円 | ||
ソニー |
76,140円 |
50,800円 |
31,990円 | 対物超過あり 無保険者傷害無制限 |
|
イーデザイン | 54,040円 | 40,890円 | 26,500円 | 車対車免責0なし | |
セゾン自動車火災 | 75,100円 |
58,570円 |
36,990円 |
無保険者傷害無制限 | 車対車免責0なし |
三井ダイレクト | 62,210円 |
45,730円 |
29,960円 | ||
チューリッヒ | 73,720円 | 47,370円 | 31,920円 | 搭乗者500万円 ファミリーケア特別見舞金 |
※6Aは免責7-10 車対車免責0なし |
アクサ | 64,260円 | 50,740円 | 31,850円 | 身の回り品10万円 | |
SBI | 65,850円 | 42,490円 | 26,080円 |
なぜか『チューリッヒ』は6A等級だと車両保険の免責金額が7-10となるため、7等級よりも見かけ上6等級の方が保険料が安くなっている。やはり若年層の保険料では『イーデザイン』が強い。年齢制限26歳以上という条件化でも最も保険料が安くなっている。
等級に関してや高い等級で加入する方法については前回の記事参照。
メインの運転者が26歳以上になると各保険会社の自動車保険の保険料が大幅に下がるのがわかる。
2.自転車で相手をケガさせたときの補償!?
2015年6月1日から自転車の危険運転に対する取り締まりが強化された。会社や地域、自治体、学校などで自転車の保険の加入を義務付けるところが増えてきたので、こちらもチェックしておきたい。自動車保険にも自転車の保険をオプションとして追加できるところが多くある。中でも注目なのは『日常生活賠償補償(個人賠償責任)』といった名称の特約だ。これをつけていれば自転車など日常生活で、人にケガさせたり、相手のモノを壊したりして、損害賠償を負ったときに補償がおりる。自動車保険のオプションとして用意があるので保険料も年間2000円前後と安い傾向にある。このオプションが追加できる保険会社は『アメリカンホーム』『セゾン自動車火災』『チューリッヒ』などである。
関連記事:
(以下、前回の記事と同様の内容)
3.保険会社の事故対応能力!?
事故はないに越したことはないが、万が一のときのために備えるのが保険である。有事の際、保険会社は適切に対応してもらえるのだろうか。もちろん事故担当者の経験や能力、やる気に依存する部分は大きいと思うが、保険会社によって事故対応能力の差異はあるはずだ。J.D.パワーという調査機関の2014年の調査によると、自動車保険会社の事故対応満足度は下記表のとおり。
もちろん調査機関によってこういうランキングは異なってくるが、『SBI』の事故対応がよろしくないのは各サイトかなり共通しているので、保険料を節約したい場合以外は加入しないほうがよいものと思われる。イーデザインの満足度は7位。保険料だけでなくこういう指標も加味して自動車保険を選びたい。
4.一括見積サイトで保険料を比べてみる!?
今回はbB所有の26歳男性の例で見積をしてみたが、もちろん車や乗る人の設定によって保険料は大きく異なってくる。自分の条件で見積比較をしてみる価値はあるが、各保険会社のサイトでひとつひとつ見積をするのが面倒。そういうときのために一括見積サイトで見積をするという手もある。
ただ、見出し①の保険料比較で説明したとおり、保険会社それぞれ微妙に補償内容の設定できる範囲が異なるので、全く同じ見積にはならないという点に注意して頂きたい。また、一括見積サイトを利用すると、メールアドレスの登録の必要などもあるので、個人情報が気になる場合は、GoogleやYahoo!などで新たにメールアドレスを作って一括見積に臨んだ方がよいかもしれない。