新生活を送られている皆様、日々のお勤めご苦労様です。新生活に合わせて車の購入や買替を行われた方、または保険の満期日が近い方に朗報。保険会社の一括見積もりサイトで見積もりを行うと、自動車保険の保険料が平均1.8万円安くなります。
しかし、こういった一括見積りサイトって要は各保険会社に個人情報を送信することになるので、安易にやってみて良いものでしょうか。今日はその辺を詳しく見て行きたいと思います。
自動車保険の一括見積りサイトも複数あるようで、有名どころで言えば次のようなところ。カッコ内は見積もりすることができる保険会社の数です。
・価格.com(12社)
・保険スクエアbang!(19社)
・楽天(14社)
・インズウェブ(22社)
・NTT if(10社) etc...
こういった会社があなたが入力した情報を元に各保険会社にデータを送信。最も安い見積もりの出た保険会社をあなたにお知らせするといった仕組みになっています。
例えばインズウェブというサイトで自動車保険の一括見積りを行うと、最大22社へあなたの個人情報(氏名など)が送信される形になります。ちょっと怖いですよね。
一括見積もりサイトで一括見積りを行うと起こること
実際にこういうサイトを利用した場合どんな実害があるか。
①1社前後の会社から自動車保険勧誘の電話がかかってくる
②2~3社前後の会社からダイレクトメールが届く
といったところです。意外と少ないかもしれません。
昨今はどこも個人情報の取り扱いに厳しいため、執拗な勧誘営業といったものは少なくなっています。
一括見積りサイトで入力必要のある情報
試しにカカクコムで一括見積りをしてみたら、次の様な入力項目が出てきました。
現在保険に加入しているか否か
車に関する情報
・メーカー・車名・型式
・用途車種
・ナンバー
・違法改造の有無
・初度登録年月
・所有者の名前現在の保険会社の情報
・満期日
・保険会社名
・等級
・事故有係数適用期間
・保険金請求回数希望する特約の情報
・対人賠償
・対物賠償
・搭乗者障害
・人身傷害
・車両保険の種類
・車両免責金額
・家族限定特約基本情報
・使用目的
・年間予定走行距離
・主な運転者の
└氏名
└生年月日
└性別
└免許の色
└免許取得日
・運転する家族の
└氏名
└生年月日
└性別
└間柄
(人数分)
・運転する最も若い方の年齢契約者について
・氏名
・住所
・電話番号
・メアド
以上、これだけの情報を入力する必要がありました。この情報をカカクコムであれば最大12社の保険会社に個人情報が送信される訳です。ちょっと不安になってしまうところですね。ですが、まぁ先に説明したとおり、電話が1本程、メールが2~3通程度で約1.8万円の保険料を安くできると考えると、トレードオフと捉えることができるかもしれません。
代理店型とダイレクト型の違い
勿論、一括見積りサイトで多くの保険会社の見積もりをまとめてとれた方が安い保険料が算出される可能性が高いといえるかもしれませんが、大体保険料が安いのは代理店型ではなくダイレクト型(通販型)の保険会社であるため、NTT ifの10社でも十分と思われます。
代理店型:店舗のある保険会社。対面式で安心感のある対応が特徴。
ダイレクト型:ネットや電話のみで対応する保険会社。代理店のように店舗を構えないため、経費がかからない分、保険料も安くなっているところが特徴
例えば基本的には代理店型の『あいおいニッセイ同和損保』よりもダイレクト型である『SBI損害保険』の安い場合がほとんどだということです。
多少の営業電話やダイレクトメールが届いたとしても、楽に一括見積もりを行いたい、自動車保険の保険料を安くしたい、とお考えであれば、一括見積もりサイトを利用する手もアリかと思われます。
最後に
一括見積りサイトを利用した方が良い方は次のような方。
・新しく車を購入した(もらった)ので新規で自動車保険に加入したい。
・今もっている車の保険の満期が近いので保険会社を安いところに切り替えたい。
しかし、一括見積りサイトが利用できない方もいます。
・中断証明書を発行しており、新しく車を取得した
という場合。
『中断証明書』を利用して自動車保険に加入する場合は、基本的に店舗や電話での見積もりになるので、各保険会社に直接問い合わせてみましょう。
中断証明書とは…
手持ちの自動車を次のような理由で手放す場合、等級を引き継ぐための中断証明書を発行することができる。
・廃車・譲渡・リース業者などへの返還・売却
中断証明書の有効期限内であれば、中断証明書を使って、中断前の等級から新たに自動車保険に加入することができます。
自動車保険の各特約の内容については過去記事参照。