2015年11月30日、格安simや格安スマホを販売するfreetelより、Windows 10 Mobile搭載スマホ『KATANA 01』が発売されました。CPUはSnapdragon 210 MSM8909、メモリは1GB(RAM)とやや低スペックながらも価格は12,800円(税抜)と超リーズナブル。
他にも11月28日にYAMADAからもWindows 10 Mobile搭載の『EveryPhone』発売、11月27日にはマウスコンピューター『MADOSMA』のWindows 10 Mobileへ有償アップデートが始まる、などWindows 10搭載スマホが続々登場。
どのスマホが一番コスパが高いかを調べてみました。
1.freetel『KATANA』、YAMADA『EveryPhone』、マウスコンピューター『MADOSMA』、トリニティ『NuAns NEO』のスペック/価格比較
2.目玉機能『Continuum』の必要環境を満たす可能性があるのは『KATANA 02』以上のスペック
1.freetel『KATANA』、YAMADA『EveryPhone』、マウスコンピューター『MADOSMA』、トリニティ『NuAns NEO』のスペック/価格比較
Windows 10 Mobile搭載スマホのスペックと価格を発売日順に表にしてみました。
(1/20:KATANA 02のCPU修正)
(画像:EveryPhone / KATANA 01 / MADOSMA / KATANA 02 / NuAns NEO)
おおよそ価格相応のスペックになっていますね。YAMADAの『EveryPhone』だけは割高の印象を受けます。トリニティの『NuAns NEO』と同価格にしてスペックは劣っているため。
スペックが高い順に並べると、
NuAns NEO > EveryPhone > KATANA 02 > MADOSMA > KATANA 01
NuAns NEO > EveryPhone > KATANA 02 ≒ MADOSMA > KATANA 01
となります。
おそらく快適に使用できるのはKATANA 02以上のスペックからなので、メインスマホとして使うなら1月まで待って『NuAns NEO』か『KATANA 02』を購入。お試しとして使うなら『MADOSMA』か『KATANA 01』を購入するといった判断基準でよいかと思います。
1/20追記:KATANA 02はSnapdragon 410ではなくSnapdragon 210とのことでした。410よりも性能に劣るCPUのため操作性は下がります。誤った情報によりご迷惑をおかけした旨陳謝いたします。
参考:11月25日から予約受付開始:FREETEL、Windows 10スマホ「KATANA 01」を11月30日に発売 価格は1万2800円【詳細追記】 - ITmedia Mobile
参考:EveryPhone | スマートフォンでWindowsを実現
参考:http://www.mouse-jp.co.jp/phone/madosma/
参考:初代「MADOSMA」のWindows 10 Mobile有償アップデートサービスが開始 - AKIBA PC Hotline!
参考:Continuum機能にも対応予定のWindows Phone「NuAns Neo」が2016年1月発売 - 4Gamer.net
12/09追記:KATANA 02の価格は税抜19,800円に改定となりました。詳しくは次回の記事にて。
https://ahiru8usagi.hatenablog.com/entry/KATANA_02_19800yen
2.目玉機能『Continuum』の必要環境を満たす可能性があるのは『KATANA 02』以上のスペック
Windows 10 Mobileの目玉機能といえば『Continuum』。Windowsスマホをディスプレイに接続すると、デスクトップPCとして使えるようになる機能だ(PCのようなUIがディスプレイに出力される)。
この『Continuum』機能を使用するには、メモリは2GB以上(推奨環境は3GB以上)、解像度は720×1,080以上などやや高めのスペックが必要となっています。
参考:Continuum for Phone - Windows 10 hardware dev
参考:https://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/hardware/dn915112%28v=vs.85%29.aspx
今回発売に至った『KATANA 01』は残念ながら『Continuum』非対応とのこと。
『MADOSMA』が対応しているかは不明だが、メインメモリ1GBでは対応していたとしてもまともに動かない可能性が高い。となってくるとやはり『Continuum』機能の体験を出来る可能性が出てくるのは『KATANA 02』以上のスペックのスマホ。
とはいえ音声アシスタント機能『Cortana』(iPhoneで言うところのSiri)には対応しているので、とりあえずWindows 10 Mobileを使ってみたいなら『KATANA 01』『MADOSMA』でもよいと思う。
microsoft開発の『Lumia』が国内販売されるといいんですけどね。日本マイクロソフト平野拓也代表執行役社長によると、
「出すとも出さないとも決まっていない。」
参考:http://japanese.engadget.com/2015/10/14/ms-windows-10-mobile/
だ、そうです。もどかしいよ。
3.Windows Phone対応のアプリ
スマホを使い勝手に大きく影響するアプリですが、Windows Phoneも『LINE』や『facebook』『Twitter』『Evernote』『Office』『Skype』などに対応している模様。
ただAndroidやiOSよりも動作がモッサリしているとかいう感想をチラホラ見かけます。あとyoutubeアプリは現在もGoogle側がブロックしているようで使用できないようです。
○Universal Windows App(ユニバーサルウィンドウズアプリ)で全ての機器でアプリを使用可能に!?
通称『ユニバーサルアプリ』。アプリがユニバーサルアプリ化されると、スマホやタブレット、PC、ゲーム機、IoTなどあらゆる機器でアプリを共有することができる。例えば『Microsoft Office』もユニバーサルアプリ化されており、利用する機器に合わせて自動的に適切な表示(UI)に切り替わるようです。
○将来的にはAndroidアプリもWindows Phoneで起動できるようになる!?
microsoftはUWPブリッジという技術を開発しており、これによりWindows 10 MobileでAndroidアプリを起動できるようになるとのことです。Androidアプリが使えるようになったらWindows 10 Mobileのアプリ数で不満を抱えることはなくなりそうですね。
参考:ASCII.jp:Windows 10で実現されるWindows PhoneやAndroidとのアプリ互換性 (2/2)|Windows Info
おわりに
まだまだ開発途上にあるWindows 10 Mobile搭載スマホですが、今後様々な機器に対応したり、Androidアプリが起動したりといったことが起こってくると、めちゃくちゃ便利なスマホに様変わりする期待感があります。世界中の開発者がWindows Phoneに集まってきてくれるかどうか見所ですね。
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