Windows 10でファイルエクスプローラーを開いたときに表示される『クイックアクセス』の項目を非表示(削除)する手順を案内します。
※Windows 10のバージョンは1803の例です。
※レジストリを操作する方法なので、操作を誤るとPCに深刻な影響を及ぼす可能性があります。当該情報に基づく行動により不利益を被ったとしても当方では一切責任を取れませんのでお試しの際は自己責任にて。
クイックアクセスを非表示(削除)する手順
【重要】エクスプローラーをPCで開く設定にする
まずはWindows 10のファイルエクスプローラーを開き、画面上の『表示』をクリック。出てきたメニューから『オプション』を選択します。
全般タブのエクスプローラーで開くの部分を『PC』に設定し『OK』をします。
一旦エクスプローラーを閉じて、再び開くと「PC」の項目が表示されることを確認します。
※この操作を経ずにレジストリを変更した場合、エクスプローラーが開けなくなるので注意です。
レジストリのアクセス許可を変更する
次にレジストリを開きます。画面右下の検索バーに「regedit」と入力。検索結果に『regedit』が表示されるのでクリックします。
上部のアドレス入力欄に、
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{679f85cb-0220-4080-b29b-5540cc05aab6}
をコピペすると『679~~aab6』が表示されるので『右クリック』し『アクセス許可』をクリック。
『詳細設定』をクリック。
所有者の部分の『変更』をクリック。
オブジェクト名入力部分に
Administrators
と入力し『名前の確認』をクリック
文字列の頭にPC名が勝手に追加されます。『OK』をクリック。
『サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える』にチェックを入れて『OK』をクリック。
『Administrators』を選択し、『フルコントロール』の許可にチェックを入れて、『OK』をクリック。
以上で、クイックアクセスの表示/非表示部分のレジストリを変更できる権限を得ました。
クイックアクセスを非表示に(削除)する
再びregedit(レジストリ)の画面に戻り、アドレスバーに
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{679f85cb-0220-4080-b29b-5540cc05aab6}\ShellFolder
を入力。『Attributes』をダブルクリックします。
値のデータに
a0600000
と入力し『OK』。
Attributesの右側がa0600000に変更されたことを確認します。レジストリを『×』で閉じます。
PCを『再起動』し、再びファイルエクスプローラーを開くと、クイックアクセスが非表示となっています。
クイックアクセスを再表示したい場合
クイックアクセスを再び表示させたい場合は、attributesの値のデータをa0100000に戻すと表示されます。
- 画面左下の検索バーに「regedit」と入力しレジストリを開く
- HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{679f85cb-0220-4080-b29b-5540cc05aab6}\ShellFolderと入力
- attributesをダブルクリックし、値のデータをa0100000にする
PCを再起動し、クイックアクセスが表示されていることを確認します。
アクセス権限
アクセス許可にフルコントロール権限を与えているのが気になる場合は、クイックアクセスを非表示⇔表示したあとにregeditのアドレスバーに
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{679f85cb-0220-4080-b29b-5540cc05aab6}
を入力し『右クリック』→『アクセス権限』→『フルコントロールの許可のチェックを外す』としておくとよいでしょう。
おわりに
以上、レジストリを使ってクイックアクセスを非表示に(削除)する方法でした。
Windows 7 / 8 / 8.1の頃はなかった項目なので、不便だと感じる場合は非表示(削除)しておくと使いやすいかと思います。ご活用あれ。