非公式の発表ですが、Windows 10 mobileを搭載するhpのハイエンドスマホ『Elite x3』は、699ユーロ(約7.8万円)で9月欧州で販売される予定であるとイタリアのサイトPlaffoは報じています。
日本ではKDDIが2016年夏以上に法人向けとして同商品を取り扱うとしていますが、個人向けにも発売されるかどうかは定かでありません。
Continuum対応で、ドッグと接続することでデスクトップPCやノートPCのように使える外部モニター拡張機能を搭載していますが、そのままではx86アプリは使えず『HP Workspaces』というクラウドデスクトップを利用する必要があるとのことです。
1.約7.8万円『hp Elite x3』のスペック
hp Elite x3の見た目とスペックはこんな感じ。
OS:Windows 10 Mobile
ディスプレイ:5.96インチ 1,440 x 2,560
CPU:Qualcomm Snapdragon 820 QuadCore 2.15GHz
メモリ(RAM):4GB
内部ストレージ:64GB(microSDで拡張可)
背面カメラ:1,600万画素
正面カメラ:800万画素
外形寸法:161.8 x 83.5 x 7.8 mm
重量:195g
充電容量:4,150mAhその他:
・USB3.0 Type-C
・ワイヤレス充電(Qi)対応
・指紋認証搭載
・Continuum対応source:http://www.plaffo.com/2016/07/hp-elite-x3-in-italia-a-settembre-a-699e-esclusiva/
AndroidでもiOSでもないWindows 10 Mobileなので、一概にスペック比較をすることはできませんが、搭載メモリは4GB(RAM)、CPUはSnapdragon 820とかなりハイスペックの模様です。
2.x86アプリは『HP Workspaces』で使用
hp Elite x3は『Continuum機能』に対応しており、専用のドッグでデスクトップやノートpc型外部モニタに接続することで、pcのように使用することができます。
(※Continuum使用中のイメージ:source)
ただし、CPUはARM系であるため、そのままx86アプリは使えません。この点hpでは『HP Workspaces』というデスクトップアプリを使用できる仮想環境を提供。クラウド上でデスクトップアプリを使用することが可能になります。
※ただし、HP Workspacesを利用するためにはサブスクリプションライセンスが必要で、料金詳細は未発表。
3.雑感
・Windows 10 Mobileなので、AndroidやiOSほど使えるアプリが多くない。
・ドッグに繋いでもx86アプリは使えない。
・デスクトップアプリを使いたいならクラウド上の仮想環境(HP Workspaces)で使用する。
・HP Workspacesを使うにはライセンスが必要で、料金が発生する。
こういった特徴から、モバイル端末としてもデスクトップ端末としても中途半端な印象を受けます。クラウドデスクトップを使うのであればChromebook程のスペックで十分ですし、手元で専用ドッグ(外部モニター)に接続するメリットはそんなにない気がします。
HP Workspacesのライセンスには継続的な料金が発生すると思われるので、法人であればコストメリットは出るのかもしれませんが、個人用途としてはやはりPCとスマホをそれぞれ持ったほうが安くなるかつ使いやすいと思った次第でした。