VRヘッドセットの種類と選び方、アプリの探し方を案内します。
※2019年9月28日時点のまとめです。
VRヘッドセットの種類
VRヘッドセットは大まかに以下4種類に分けられます。
- スマホを装着して使うもの
- ゲーム機に接続して使うもの
- PCに接続して使うもの
- スタンドアローン型(使用時に他に何もいらないもの)
スマホを装着して使うVRヘッドセット
最もお手軽にVRを楽しめるのがスマホ装着型のVRヘッドセット。お手元のスマホ(Android・iPhone)をVRヘッドセットに装着するだけで安く簡単にVRを楽しめます。
スマホ装着型ヘッドセットには3つの規格があります。
- Google CardBoard 規格:Android(4.1以上)・iOS(8以上)のスマホを使用する
- DayDream View:Android(7以上)かつDayDreamの使用条件を満たすスマホを使用する(対応機種一覧)
- Gear VR:SamsungのGalaxy(S6以上)でGalaxy Gear VRの要件を満たすスマホを使用する(対応機種一覧)
VRアプリの探し方
Androidスマホなら『Google Playストア』、iPhoneなら『App Store』から、「VR」などと検索して、VR対応/VR専用アプリをインストールしましょう。
実に様々なアプリがありますが、最初はGoogleの映像のプロたちがつくった『Google Spotlight Stories』で、VR映像を鑑賞・体験してみてはいかがでしょうか。

CardBoard規格
2014年にGoogleが提唱したスマホ用のヘッドセットの規格(オープンソース)。
AppleのiOS8以降もこの規格に対応し、大体のスマホ(Android 4.1以上・iOS 8以上)で手軽にVRを楽しめるようになりました。※一部対象外のスマホもあります
数百円~三千円前後で購入可能です。
→VRヘッドセット(VRゴーグル)のAmazonランキングを見る

DayDream View
同じくGoogle提唱の規格『DayDream』。CardBoradの上位版の規格で、CardBoradのアプリ+DayDreamのアプリが楽しめます。
Android 7以上のスマホとDayDream対応のヘッドセットが必要です。※ただし、DayDreamの開発はあまり盛り上がっていない模様です(2019/9/28時点)
参考:DayDream対応機種一覧 | VR.Google.com

Gear VR
SAMSUNGが提供するVR規格『Gear VR』。Samsung VRやOculus Go(後述)のアプリを利用することができます。※設定によりCardboardのアプリも使用可能になります
Gear VR対応のGalaxyスマホのみ利用可能です。
参考:Galaxy Gear VR対応機種一覧 | galaxymobile.jp


ゲーム機に接続して使うVRヘッドセット
日本ではお馴染みのゲーム機、
- PS4(PlayStation 4)
- Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)
の拡張・周辺機器としてのVRヘッドセットがあります。
VRゲームの探し方
PS4のVRゲームなら『PlayStation Store』で検索&購入しましょう。
Nintendo Switchなら『任天堂公式サイト』かAmazonや楽天市場、家電量販店などでVR KITを購入できます。
PlayStation VR
SONY提供の『PlayStation VR』。PS4のゲームを楽しむことができます。
Nintendo Labo VR KIT
ヘッドセットではありませんが、任天堂提供のNintendo Switch用の『Nintendo Labo VR KIT』でもVR体験ができます。
ダンボールを組み立て、Nintendo Switchを合体させて遊びます。
参考:Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit(ブイアール キット)| Nintendo Labo | 任天堂
PCに接続して使うVRヘッドセット
PC(Windows 10)に接続して使うVRヘッドセットで有名なのは以下5種類。
- HTC VIVE
- Valve Index
- PIMAX
- Oculus Rift
- Windows MR
PCの処理能力を活かしたハイクオリティなVR体験を楽しめます。
VRゲーム・VRソフトウェア・VR動画の探し方
PC用VRソフトを取り扱うサイトは色々ありますが、有名どころを一部抜粋してみます。
- Steam VR (←まずはココをチェック / Valve社提供で最も有名なソフトウェアストア)
- Green Man Gaming (セールでSteamのタイトルが安くなる時アリ)
- VIVE PORT (VIVE開発のHTC社が提供するVRアプリストア)
- Oculus Store (Facebook社が提供するOculusデバイス向けアプリストア)
- Microsoft Store (Microsoft社が提供するWindows MR向けアプリストア)
※コンテンツによって対応デバイスが異なるので、購入前に販売ページにて必ずご確認ください。
PCの必要スペック
PC用VRはPCとVRデバイスを接続して利用します。PCでVR映像の処理をおこなうので、使用するPCには高い処理能力が求められます(CPU + メモリ + GPU)。「デバイス名 + 推奨環境」や「デバイス名 + Ready」などで検索し、必要要件を満たしたPCを用意しましょう。
HTC VIVE
HTCが提供するVRヘッドセット『HTC VIVE』シリーズ。Steamのコンテンツを楽しむデバイスとして定番。
→VIVE製品一覧 (公式サイト) | vive.com
→VIVE Ready PC | vive.com
Valve Index
SteamはHTC社とValve社が協業で運営していますが、Valve社が自前で販売し始めたVRデバイス『Valve Index』。ハイスペックなモデルでSteamのコンテンツを最大限に楽しめるモデル。
→Valve Index (公式サイト) | store.steampowered.com
PIMAX
カリフォルニア本社のVRデバイス事業を手掛けるPIMAX社が提供するのはVRデバイス『PIMAX』シリーズ(社名と同じ)。視野角200度 / 8K解像度(PIMAX 8K)という超高解像度なデバイスを販売し話題。
→PIMAX Products (公式サイト) | pimaxvr.com
Oculus Rift
Facebookが提供するVRヘッドセット『Oculus Rift』シリーズ。VIVEよりも低価格でトラッキング性能にも定評のあるコスパのよいVRデバイス。
→Oculus (公式サイト) | oculus.com
→Oculus Ready | oculus.com
Windows MR
Microsoftが提唱する規格『Windows MR』。VRではなく『MR(混合現実)』デバイスですが、現状使用用途はVRとほぼ同じです。
ヘッドセットは各社から販売されています(Acer、Lenovo、Dell、ASUS、富士通、HP、Samsung、など)。
VRヘッドセットのスペックを超えるSamsungのOdysseyが話題。
→"Windows MR Headset"で検索 | Googleショッピング
スタンドアローン型
何も接続せず、VRヘッドセットのみで使用可能なVRヘッドセット。有名なのは主に以下4種類。
- Oculus Quest
- Oculus Go
- Mirage Solo
- HTC VIVE Focus
コードレスで自由度が増し、より手軽で没入感のあるVR体験ができます。
VRアプリの探し方
デバイスごとに遊べるアプリ・プラットフォームが異なります。
- Oculus Quest→Oculus Quest アプリとゲーム | Oculus.com + α
- Oculus Go→Oculus Go アプリとゲーム | Oculus.com
- Mirage Solo→DayDream (商品詳細ページ) | vr.google.com
- HTC VIVE Focus→VIVE PORT (Focus対応アプリ) | viveport.com
Oculus Quest
2019年5月21日発売。Facebook開発。
Oculus Quest用アプリの他にOculus Goアプリ、Oculus Riftアプリ、Oculus Rift対応PC用VRアプリ、に対応予定。スタンドアローン型の中で最も勢いあるデバイス。6DoF。
Oculus Go
2018年5月発売。Facebook開発。
コードレスで安価な手軽さに特化したデバイス。Oculus Go用アプリが利用可。3DoF。
Mirage Solo
2018年5月発売。Lenovo開発。
コードレスかつDayDream対応アプリが利用できるデバイス。6DoF。
VIVE Focus
HTCが提供するスタンドアローン型ヘッドセット『VIVE Focus』 。
VIVE PORT内のVIVE Focus対応アプリが利用できます。DayDreamは非対応。
VRヘッドセットの選び方
VRヘッドセットの選び方としては、2019年9月時点なら以下のような感じかなと思います。
手軽&安価でVR体験をしたい
→スマホ用VRヘッドセット(ハコスコなど)
ゲーム機(PS4・Nintendo Switch)を使ったVR体験をしたい
→PSVR・Nintendo Labo VR KIT
ハイクオリティで本格的なPC VR体験をしたい
→HTC VIVE・Oculus Rift
コードレスで他のデバイスとの接続不要なものがいい
→Oculus Quest・Oculus Go
おわりに
以上、VRヘッドセットについてでした。
2019年9月のFacebookの発表で、Oculus QuestがOculus Goアプリ・Oculus Questアプリ(Oculus Link)・ハンドトラッキング機能に対応するとのことだったので、私はOculus Questを購入。
2019年9月時点では、Oculus Questが最も勢いあるVRヘッドセットかと思います。
ただ、VRもARもUnityで開発することが多いことを考えると、2~3年後あたりにはWindows MRデバイスが主流になるかも?と思ったり。