Android端末で使っている『モバイルSuica』の残高を新しい端末に移行する手順(もしくは修理後同じ端末で利用する手順)を案内します。Google PayでモバイルSuicaを利用している場合も同様の手順です。※モバイルSuicaのアプリバージョンはVer.8a、スマホのOSはAndroid 9.0の例です。バージョンやOSなどによって操作方法が異なる場合があります。※万が一残高の移行に失敗したとしても当方では一切責任取れませんので、自己責任にてご実施ください。
【旧機種】モバイルSuicaで機種変更申請
※Google PayでモバイルSuicaを発行しているなどの理由でモバイルSuicaアプリをインストールしていない場合は、インストールします。関連記事:Google Payに電子マネーを登録する手順【Suica / nanaco / 楽天Edy / WAON】 - あんりふ!

まずはモバイルSuicaを使っている旧機種で操作します。『モバイルSuica』アプリを起動し、『その他』のタブから『会員メニュー』を選択。
『Suicaパスワード』を入力し『モバイルSuicaログイン』をタップ。※Google Payで発行した場合は、Google PayでモバイルSuicaを設定したときのパスワードです。
画面を下にスクロールし、『会員メニュー』をタップします。
『携帯情報端末の機種変更』をタップ。
『機種変更する』をタップ。
機種変更処理がはじまります。1~3分程度とありますが大体十数秒で完了。
以上で機種変更の受付完了です。モバイルSuicaに登録しているメールアドレスが表示されるので、メールアドレスとパスワードは忘れないようにしましょう。
【新機種】モバイルSuicaの残高を移行
旧機種にてモバイルSuicaの機種変更申請をしたら、次に新しい端末で操作します。モバイルSuicaをインストール。※同じ端末で残高移行を試したい場合は、一旦モバイルSuicaアプリを削除し、再インストールすると初期設定できます。

モバイルSuicaを起動し、『同意する』をタップします。
画面右上の『再発行・機種変更の方はこちら』をタップ。
モバイルSuicaに登録している『メールアドレス』と『Suicaパスワード』を入力し『モバイルSuicaログイン』をタップ。
『初期設定する』をタップ。
『実行する』をタップ。
以上で新しい端末に残高移行完了です。『メニュー』をタップしていましょう。
Suica残額が反映されていることを確認できます。
【新機種】Google PayでモバイルSuicaを再設定
Google PayでモバイルSuicaを管理したい場合は、Google Payの再設定も必要です。※Google Payはバージョン2.91の例です

Google Payの『ホーム』タブを開くとSuicaの設定項目が表示されているので『設定する』をタップ。(この項目がでない場合は、『支払い』タブから『+お支払い方法』→『電子マネー』をタップします)
Suicaに『既存のSuicaを有効にします』と表示されたらタップし『同意する』。※この画面を出して数秒待つか、一旦アプリを再起動したりすると表示されました
以上でGoogle PayへのモバイルSuicaの設定完了です。
引き続きGoogle PayでモバイルSuicaを利用することができます。モバイルSuicaのアプリの方は削除しても利用できます。
機種変更手続きを事前にする理由
モバイルSuicaの残高情報は端末に保存されているので、そのまま端末を初期化したり、新機種に移行したりすると残高を移行できません。
なので、旧機種の残高情報を一旦サーバー(≒JR東日本のコンピューター)に移行させておき、そこから新機種に移行させるという手順が必要になります。
画像引用元:https://www.jreast.co.jp/mobilesuica/procedure/chg_model.html
すなわち、
- 旧機種でモバイルSuicaアプリを使って「機種変更」:旧機種からサーバーに残高を送る
- 新機種でモバイルSuicaアプリを使って「ログイン&初期設定」:サーバーから残高情報を受け取る
という流れで残高を移行する必要があるというわけですね。
ただし、iPhoneの場合はいきなり初期化しても自動的に残高情報などをサーバーに退避してくれるので、次回Apple IDでログインするだけで復元してくれます。Google Payは未対応。
おわりに
以上、モバイルSuicaの残高を移行する手順についてでした。
1台の端末で、機種変更申請→アプリ再インストール→初期設定(ログイン)、とすれば残高移行の練習ができるので、機種変更や端末初期化する前に予め試しておくとよいです。