2017年3月1日の厚生労働省の発表によると、日本人男性の平均寿命は80.75歳、日本人女性の平均寿命は86.99歳である、とのことです(Source)。
とはいえ年々時の流れが早く感じる不思議。体感的には残り寿命はあと何パーセントくらいなのかを試算して表にしてみました。
1.年齢別残り寿命 早見表
寿命が80歳と90歳の場合で試算してみました。よって男性は左、女性は右の表を参考にしたほうがよいと思います。「満」と書かれた列が今の年齢です。「残りの人生」が体感的に残りの人生は何%くらいに感じるのかの目安です。
1-1.0歳からカウントする場合
80歳で他界するとすれば6歳になった時点で人生の50%、90歳で他界するとすれば7歳になった時点で人生の50%を体感するという試算になりました。
1-2.3歳からカウントする場合
ところで3歳になるまでの記憶はあるでしょうか。私はないです。ということで3歳になった時点から残りの人生の体感時間の比率を試算するとこのようになりました。
80歳で他界するとすれば17歳になった時点で人生の50%、90歳で他界するとした場合は18歳になった時点で人生の50%を体感するという試算になりました。
2.計算の仕方とジャネーの法則
上記早見表は19世紀のフランスの哲学者『ポール・ジャネー』の発案した『ジャネーの法則』の説明を元に試算しています。
小学生のときの夏休みとかすんっっっごい長かったですよね。時を経て、社会人になってからの1年なんてあっという間です。この年少者にとっての年月は長く感じ、年長者にとっての年月は短く感じるという現象をジャネーは「時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する」と表現しました。
「例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。」
───フランス哲学者 ポール・ジャネー (Wikipediaより)
つまり、0歳から1歳までの体感時間を「1」とすると、1歳から2歳までの時間はこれまでの人生の2分の1にあたるため「0.5」。2歳から3歳までの時間はこれまでの人生の3分の1にあたるため「0.333...」くらいに感じるということです(解釈間違ってたらごめんなさい)。
これを参考に①寿命を80歳や90歳などと仮定し、②寿命までの年齢の逆数を加算、③現在の年齢までの逆数を加算し、④1から(現在の年齢までの年齢の逆数の加算 / 寿命までの逆数を加算)を引いたものを『残りの人生』としてみた訳です。
ジャネーの法則や計算式が正しいかどうかは別として、年々時が経つのが早く感じようになるのは事実。体感時間ベースでの残り寿命の目安として頂ければ幸いです。
その他参考資料:Why half of the life you experience is over by age 7 - The Washington Post
3.私的な所感
あなたの残りの人生は体感的に何%くらいでしたでしょうか。自己啓発書などでは「残りの人生は意外と少ない!だから目標を持つべき!今すぐ〇〇すべき!」とか言い出すところですが、私の抱いた感想は逆です。「残りの人生、暇すぎる」。
「例えば、18歳になった時点で人生の半分は終わったと言われているが、残りの人生、暇すぎる。」
───日本人ブロガー Aうさぎ
時間的には数十年、体感時間は50%を切っている私の人生ですが、これから世界大学ランキング1位のオックスフォード大学を卒業したり、ゴールドマンサックスに入社しセレブ生活を送ったり、スタートアップIT企業を立ち上げ上場させて稼いだお金で宇宙に行って宇宙なうという格言を残したり、己の心身をひたすら鍛え上げトライアスロンのオリンピックディスタンスで金メダルを取ったり、人体構造を全て把握し奇跡の腕を持つと呼ばれる闇医者になったり、といったやる気や壮大な夢はないので残りの短い人生ですら暇すぎて途方に暮れております。
とりあえず博多駅にある一風堂の白丸ラーメンを食べることができれば私は幸せなのでそれでいいか。
おまけ:寿命を100歳と想定した場合
「わしは100歳まで生きる!」と豪語する方のための、100歳を寿命と想定した場合の残りの人生早見表です。(左:0歳からカウント、右:3歳からカウント)
90歳→100歳までの体感時間はせいぜい3.12%しかない。