2016年7月5日、IIJより正式発表です。
IIJは8月1日から東海地方(岐阜県・愛知県・静岡県・三重県)の郵便局にカタログを設置し、『simカード』『スマートフォン』のセット商品を販売することを発表。
昨日の記事で予想したとおり、月額料金は端末代込みの3GBの音声通話プランで2,980円。セットとなるスマホは富士通の『arrows M03』。
また、特典として非売品の入門開設ブック『格安スマホ入門』をもらえるとのこと。
1.料金は割高だが一年縛り
月額料金や取り扱う機種は昨日予想したとおりでした。
IIJ×日本郵政の料金は『Y!mobile』や『楽天モバイル』の料金プランと比べ割高な設定となっていますが、解約金が発生するのは契約後12ヶ月以内なので、解約金がかかる期間は短めです。
source:http://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2016/0705.html
ただし、13ヶ月目~23ヶ月目で解約をすると解約金はかからずとも、端末の残債は一括で支払う必要があります。
2.途中解約した場合の累計支払い額
それでは今回の『IIJ×日本郵政』と同じく機種代込みのプランを提供する『楽天モバイル』『Y!mobile』のプランを途中解約した場合にかかる累計支払い額を比べてみます。
楽天モバイルは『コミコミプランS』、Y!mobileは『スマホプランS』でMNP転入もしくは新規契約でDIGNO Cを購入した場合の累計支払い額を試算します。(初期費用、解約金、解約時の残債など全て計算に含め、税込み表示です)表にするとこんな感じ。
※Y!mobileは端末の選択可能(料金も異なる場合あり)
13ヶ月目以降、解約金のかからない(端末の残債のみで済む)IIJ×日本郵政は、2年目からじわじわ安くなっているのがわかります。24ヶ月目に解約するときは3社ともほぼ同額となりました。2年間使用するなら他社とあまり変わらない料金設定といえそうです。
またプラン内容の比較としては、端末のスペックとデータ容量はIIJ×日本郵便の有利、通話料金はY!mobileが有利、中間が楽天モバイルといったところなのでほぼ同等と見てもよいかもしれません。
※あと今回わりと厳密に試算したつもりですが計算ミスの恐れもあるのでご参考までに。
3.カタログ販売のイメージ
続いて販売のイメージです。
やはり店頭にスマホ端末自体は設置せず『商品カタログ』のみを設置するという販促の方法とのことです。
流れとしては、
①郵便局で商品カタログをもらう。
②資料請求の問い合わせをコールセンターにする。
③申込資料が届く。
④内容を書いて返送する。
⑤simカード挿入済みのスマホが『ゆうパック』で届く。
という5Step。
画像引用元:http://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2016/0705.html
申込資料請求の電話からしないといけないのは二度手間のような・・・。申込資料自体は店頭設置できなかったということでしょうね。
おわりに
郵便局という販路を利用するため、主なターゲットは高齢者だと思われます。そして高齢者はスマホでデータ通信と電話、どちらをよく使うのでしょうか。
もし電話をメインで使っているのであれば、通話料金を優遇するプランを提供した方が顧客満足度は上がりそうな気がします。
いろいろと前途多難な気がしてしょうがないですが、私の予想に反してIIJ×日本郵便の格安スマホが大盛況という展開に期待(・∀・)