2016年7月5日、日本郵便がIIJと組み格安スマホ販売を8月から始めることを日本経済新聞が報じました。
料金は3GBプランが2,980円で端末代は3万2800円。SIMカード差込済の状態で自宅へ直接届けるとのこと。(source)
日本郵便のmvno事業参入のウワサは2014年11月あたりから出ていたようですが、ついに現実のものとなりそうです。
1.日本郵便の格安スマホの料金や端末予想!
1-1.料金は端末代込みの音声プラン3GBが月額2,980円?
1-2.端末は『arrows M03』?
1-3.店頭で端末展示はなし?
2.私的な所感
2-1.料金設定について
2-2.客層的に対面サービスなしはきつい
2-3.販売目標を設けられる?
1.日本郵便の格安スマホの料金や端末予想!
報道内容はあいまいな部分が多かったので、日本郵便のsimカードの金額や販売されるスマホは何になるか予想してみましょう。
1-1.料金は端末代込みの音声プラン3GBが月額2,980円?
まずは料金の予想ですが、
「月額料金は2980円で毎月3ギガ(ギガは10億)バイトのデータ通信を利用できる。」
※記事より一部抜粋
とあるので、とりあえずデータは3GBです。
IIJmioの料金は、
・データsim 3GB:900円
・音声通話sim 3GB:1,600円
となるので、3GBで2,980円は音声通話simプランだとしても高すぎ。
おそらく最近mvno業界で流行っている『端末代込み』で月額2,980円という意味だと思います。
1-2.端末は『arrows M03』?
取り扱う格安スマホの機種名も記載がありませんでしたが、
スマホ端末は3万2800円。~(中略)~端末を提供する富士通が~
※記事より一部抜粋
富士通が端末を提供すると記載があるのでおそらく『arrows M03』になるものと思われます。定価もおおよそ3万2800円(たとえば【楽天モバイル】 の場合税込32,184円)。金額的・時期的に旧機種M02である可能性は低いと思います。
また3万2800円を24(ヶ月)で割ると1,366円67銭。音声プラン3GBの1,600円を足すと約2,980円なのでやはり端末代込みと考えるのが妥当そう。
1-3.店頭で端末展示はなし?
郵便局の店頭で直接格安スマホを販売する計画は今のところないようです。
端末展示を店頭ではせず、IIJから契約数に応じた手数料を受け取る。
※記事より一部抜粋
販売や顧客サポートの仕方としては、カタログ配布や電話対応。
郵便局に約10ページの専用カタログを置く。~(中略)~ガイドブックを無料で配布したり、郵便局専用の電話ダイヤルでIIJのスタッフが対応したり~
※記事より一部抜粋
スマホを購入するとゆうパックで自宅に届くという仕組みになるとのこと。
2.私的な所感
今回のニュースで気にかかるところを3点ほど。
2-1.料金設定について
予想の通り音声通話付3GBプラン(端末代込)2,980円/月だとしても、Y!mobileや楽天モバイルは同じ音声通話付3GB端末代込の料金は1年目1,980円(2年目2,980円)となり、さらに無料通話分やデータ容量増量もされるので、日本郵政が割引キャンペーンを行わない場合、料金は割高。
細かいキャンペーン内容は後日発表されるかもしれません。
2-2.客層的に対面サービスなしはきつい
郵便局窓口ということもありメインターゲットは高齢者と思われるが、店頭での端末展示・サポートをしないというのは少々厳しそう。
「電話ができない」「メールが使えなくなった」「設定の仕方がわからない」などの問い合わせを電話のみで解決するのはなかなか難しいです。郵便局に怒鳴り込んでも「対応できません」となるでしょうし。
BIC SIMやイオンモバイルのように店舗数を活かして対面サービスを充実させたほうがわかりやすく安心感にもつながりそうですがどんなもんでしょうか。
2-3.販売目標を設けられる?
サポート面に関しては主にIIJ側の負担(電話対応)となり、郵便局窓口は少し巻き添え食らうくらいで済みそうですが、スマホの販売目標を設けられるともう直接的な郵便局側の負担に。
負担の割には利益そんなにでないような気がするんですよね。邪推であれば幸い。
おわりに
懸念点を多めに書いてしまいましたが、とはいえ強大な販売チャネルを持つ日本郵便とmvno通信品質No.1のIIJのタッグは非常に面白い試みです。
今後どんなキャンペーンやサポート体制が構築されていくのか、期待大。
7/6追記:同日にIIJから正式発表ありました。