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物事を自分の角度から見るブログ

iOS9の物議を醸す新機能、『広告ブロック』について個人的メモ

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2015/9/17午前2時にiOS9が配信されて約一週間。すでに約50%以上のユーザーがiOS9にアップグレードしているというApple史上最大の適用率を誇っている。いくつかの新機能が追加されたが、中でも最も話題を呼んでいる『コンテンツブロック』機能についてまとめておこうと思う。

iOS9適用率参考:iOS 9、リリース後1週間で適用率は50%超(および好調が予想されるiPhone 6sシリーズ) | TechCrunch Japan

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1.デフォルトでは設定項目すら出ない『コンテンツブロック』。

『コンテンツブロック』とは『広告を表示させない機能』のことで、Mobile版SafariでWebページを見るときに、広告を表示させないようにできる。しかし、Mobile版Safari自体に『コンテンツブロック』の機能は搭載されていないため、別途アプリをAppStoreからインストールして、同機能を追加する必要がある。

Crystal - Block Ads, Browse Faster.

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  • Dean Murphy
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  • ¥120

(一番人気と思われる広告ブロックアプリ『Crystal(有料)』。他にも『iBlocker』とかも有名。)

こういった広告ブロックアプリをインストールすると『コンテンツブロック』の項目が現れ、広告ブロック設定ができるようになる。

『設定』→『Safari』→『コンテンツブロッカー』→『ダウンロードしたアプリをON』

参考:【神機能】iOS 9の『広告ブロック』を使う方法。Safariが快適すぎて泣ける | AppBank

 

2.『コンテンツブロック』利用によるユーザー側の3つの大きなメリット

『広告ブロック』の機能をONにすることで、ユーザーとしては、

①目障りな広告を非表示にできる。

②サイトの表示速度があがる。

③データ通信容量が下がる。

などのメリットがある。『Crystal』の場合は、読み込み時間を74%高速化。データ通信量は53%も削減できる。

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参考:Crystal Benchmarks — Murphy Apps

参考:iOS9のSafari、ブロック機能効果で74%の高速読み込み、通信量は半減! - iPhone Mania

 

3.すでに広告ブロックとして有名なアドオン『Adblock Plus』は勝訴済。

iOS9の『Crystal』など使わずとも、PCのブラウザやAndroidでは数年前から広告ブロックのアドオンを使うことができた。最も有名なのは無償で使える『Adblock Plus』だ。また、広告を表示しないブラウザ『Adblock Browser』なんかもある。

●PCブラウザ用

Adblock Plus - Chrome ウェブストア

Adblock Plus :: Add-ons for Firefox

拡張機能「 Adblock Plus」 - Opera アドオン

Adblock Plus for Internet Explorer v1.2 - ダウンロード

●Android用

Adblock Plus :: Add-ons for Android 版 Firefox

●Android/iOS用

Adblock Browser

どの端末でも一応『広告ブロック』できるアドオンやブラウザはあるので、以前から使っていた人は使っていたと思う。2013年の記事ですでに広告収入を主たる収益源とするウェブビジネスは生き残れるのか、といった問題提起がなされている。

参考:普及する広告ブロック:ウェブビジネスは生き残れるのか « WIRED.jp

ちなみに2015年4月の記事で、ドイツのニュース系出版社がAdBlock Plusに対し訴訟を起こしたというニュースがあった。結果としては、「プラグインを使用する選択権はユーザー側にある」として、『Adblock』側の勝利となっている。

参考:ドイツの出版社がAdBlock Plusを訴えた裁判、Adblock Plus側の勝訴に | スラド IT

今後もユーザー側が『広告ブロック』をするかどうかは自由となる可能性が高いという訳ですね。たとえとして適切じゃないかもしれないが、家に訪問してくる営業マンを断ってはいけないという法律があったら嫌だもんね。

 

4.『広告ブロック』は意味ない派vs『広告ブロック』は致命的派

iOS9の『広告ブロック』について、主に2つの意見が見受けられた。

①『広告ブロック』は意味ない派の意見

・広告ブロックをしてまで広告を見ない人は元々広告をクリックしないのでそこまで影響ない。

・広告の押し間違えが無くなってむしろよいのでは。

(上記の意見に対する反論としては、広告は見せるだけでも周知できるという意味で効果があるため、クリックするしないだけで語るのはどうか、というもの)

②『広告ブロック』は致命的派

・『広告ブロック』をすることで広告収入を主としたウェブビジネスは衰退する。

・「充電が持つ」「データ容量が少なくなる」などの理由で『広告ブロック』アプリが流行る可能性がある。

③両者わりと共通の意見

・スマホ追尾型の広告や誤クリックを誘導する広告、画面一杯のデカすぎる広告は邪魔。

・性的な広告や誤クリックを誘う広告が無ければそこまで広告を問題視しないはず。

 

5.Appleの収益にどう結びつくか

雑な予想①Web広告が儲からなくなる→アプリで集客する開発者が増える→プラットフォーマーが儲かる。

雑な予想②Googleの収益にダメージを与えることで、Appleが有利となり儲かる。

とはいってもアプリの広告すらブロックするアプリが出てきたらどうしましょう。

 

おわりに

私的な結論としては、今回の『広告ブロック』の惨事を招いた原因は広告のやりすぎ

スマホの狭い画面を更に狭くする追尾型広告や性的な広告ばかり表示されるサイト、2~3回リンクを踏まないと目的の記事が見れないサイト、「次へ」のボタンを押そうとした瞬間広告が浮き出てくるサイト、など本当にブラウジングに支障をきたすレベルで広告表示をしているサイトが多くあります。

更に『広告ブロック』をすればページ表示速度が上がり、データ通信容量が減るということであれば、有料アプリであっても多くのユーザーが『広告ブロック』を利用するだろうと。

そして、一度こういう風に『広告=邪魔』みたいな風潮が広まると、普段広告を気にしていなかったユーザーも広告を意識してしまうようになるので『やりすぎ広告』だけでなく『普通の地味な広告』まで煙たがられるトレンドが形成されそうな気はしますね。新たなビジネスモデルはどのように構築していくべきやら。

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