And Reframing Things

物事を自分の角度から見るブログ

特定口座を選ぶべし!?節税に有利な源泉徴収あり口座とその理由!

スポンサーリンク

IPO投資で当選確率を上げるためになるべく多くの口座を開設するのは基本戦略ですが、証券会社で口座開設する際に『特定口座』や『一般口座』を選択する項目が出てきます。

結論からすると『特定口座(源泉徴収あり)』を選んだほうがほとんどの場合節税に有利です。以下、特定口座と一般口座の違いや節税方法などの私的メモです。

目次

1.IPOとはなにか?

2.『特定口座』と『一般口座』

2-1.『特定口座』と『一般口座』の簡単な違い

2-2.『特定口座(源泉徴収あり)』のメリット

2-3.源泉徴収なしの口座のメリット(『特定口座(源泉徴収なし)』と『一般口座』)

 

1.IPOとはなにか?

IPO(新規公開株)の基本については前回の記事をご参照ください。

 

2.『特定口座』と『一般口座』

口座を開設する際に出てくる『特定口座(源泉徴収あり)』『特定口座(源泉徴収なし)』『一般口座』の3種類の口座。違いの説明と『特定口座(源泉徴収あり)』が有利な理由について。

 

2-1.『特定口座』と『一般口座』の簡単な違い

3種類の口座の大まかな特徴としては、

・特定口座(源泉徴収あり)⇒確定申告はしなくても良い/年間取引報告書は作成してくれる
 ※【重要】確定申告をしない場合、課税所得に含まれない。
・特定口座(源泉徴収なし)⇒確定申告必要/年間取引報告書は作成してくれる
・一般口座⇒確定申告必要/年間取引報告書は自分で作成しなければならない

こんな感じです。

 

2-2.『特定口座(源泉徴収あり)』のメリット

メリット①:確定申告をしなくてもいい

『特定口座(源泉徴収あり)』を選択すると、株取引で年間トータルで利益が出ても、確定申告しなくてもOKです。

『特定口座(源泉徴収あり)』であれば、株を売買したときに利益が出ても、証券会社が勝手に税金を計算して、税金(約20%)を差し引いてくれるからです。

サラリーマンや専業主婦など元々確定申告に行かなくていい人にとって、手間が省けるのでメリット大。

 

メリット②:確定申告をしなければ課税所得に含まれない

最大のメリットがコレ。確定申告をしなければ、株で利益を出しても『課税所得』に含まれません。

専業主婦や子供(大学生や専門学生)などの扶養家族は年間の所得が38万円以上になると扶養から外れてしまいますが、『特定口座(源泉徴収あり)』なら、その所得の合計に含まれないので、いくら株で利益を出したとしても扶養から外れることはありません。

また、個人事業主の場合、『特定口座(源泉徴収あり)』の利益を確定申告しないことで、課税所得が増えません。よって次年の社会保険料など(国民保険や住民税)も増えないというメリットがあります。

 

メリット③:確定申告をすることもできる

『特定口座(源泉徴収あり)』では確定申告をすることもできます。年間トータルで利益が出た場合は、基本的には確定申告をしないほうがよいですが、年間トータルで損をしてしまった場合どうなるか。損失の20%分を国からもらえるということはありません。

 

しかし、この場合は確定申告をすることで『損失の繰越(最大3年間)』ができます。

 

【損失の繰越】

例えば、2016年に株で100万円損して、2017年に100万円利益が出た場合、株の税率を約20%とすると、

・確定申告をしなかった⇒2017年の利益は、80万円=100万円×約20%
・確定申告をした⇒2017年の利益は、100万円=(100万円-100万円)×約20%

『損失の繰越』をすることで翌年以降に利益がでても、以前の損失分で相殺することができ、税金の納める額が少なく済みます。

確定申告に行かなかったら利益が出た年は約20%引かれて、損した年はそのまま、となるので、基本的にトータルで損をした年は確定申告に行ったほうが良いです。

 

また、上記は『特定口座(源泉徴収あり)』が1つの場合の例ですが、複数の証券会社に『特定口座(源泉徴収あり)』をつくっていた場合、『損益通算』ができます。

 

【損益通算】

例えば、2016年にA証券で100万円の損をし、B証券で100万円の利益を出したとします。

・確定申告をしなかった⇒2016年の損益は-20万円=100万円×約20%-100万円
・確定申告をした⇒2016年の損益は0円=(100万円-100万円)×約20%

利益を出した口座と損失を出した口座があった場合、『損益通算』をすれば、複数の口座の損益を足したあとの金額から税金を納めることができます。これで利益が出た口座だけ税金を引かれて、損をした口座はそのまま、ということはなくなります。

 

また、『損益通算』してもマイナスになってしまった場合は、先に説明した『損失の繰越』ができるので、翌年以降の税金を少なくすることができます。

逆に『損益通算』をするとプラスになる場合。確定申告するかどうか微妙になってきますが、専業主婦や子供などの扶養家族なら38万円以下であれば確定申告する、超えるならしない。個人事業主であれば課税所得が増えることによる社会保険料などの増加額よりも株の利益の方が大きいなら確定申告する、社会保険料の方が高くなるなら確定申告しない、という戦略が考えられます。

 

要は、

①損した口座があった場合、『損益通算』と『損益の繰越』を使って、払いすぎた税金を取り戻す。
②『損益通算』『損益の繰越』でも相殺できないほど大きな利益の出た口座は、『特定口座(源泉徴収あり)』は確定申告をしなくてもよい、という権利を使って課税所得を上げない

ということが重要になってきます。 

 

【総合課税と申告分離】

上記は『株式譲渡損益(株を売買することでえられる損失や利益)』の場合の例です。株を保有し続けることでもらえる『配当』の場合はさらに『損益通算(申告分離)』をするか『配当控除(総合課税)』をするか選択できます。

が、今回のIPO投資の主旨からは外れるので割愛。『配当』メインの場合は調べておくと節税のヒントが得られるかもしれません。基本的には『損益通算(申告分離)』を選んだほうがよいです。

 

以上、『特定口座(源泉徴収あり)』のメリットでした。以下、デメリットです。

デメリット①:20万円以下の利益の場合、税金は戻ってこない

年間で『給料以外の所得(株の譲渡損益を含む)が20万円以下の場合』元々確定申告には行かなくてよいルールとなっています。

『特定口座(源泉徴収あり)』ではこの場合で20%の税金が差し引かれてしまい、確定申告に行っても還付されることはありません。

年間の利益が20万円を下回ると予想される小額投資の場合は、『源泉徴収なし』の口座を選ぶメリットが出てきます。

 

デメリット②:源泉徴収されるので資金効率が下がる

『源泉徴収なし』の口座であれば、確定申告の際に一気に税金を納めることができるので、資金を効率よく使うことができます。

アクティブにトレードし、利益を多く出す可能性が高い場合は、『源泉徴収なし』の口座を選ぶメリットが出てきます。

 

では、源泉徴収なしの口座を選ぶときは『特定口座(源泉徴収なし)』と『一般口座』のどちらの方がよいでしょうか。

2-3.源泉徴収なしの口座のメリット(『特定口座(源泉徴収なし)』と『一般口座』)

源泉徴収されない『特定口座(源泉徴収なし)』と『一般口座』の大きな違いは『年間取引報告書』を証券会社につくってもらうか、自分でつくるか、というところです。

『年間取引報告書』は確定申告の際に必要になる書類で、『特定口座(源泉徴収なし)』を選んだ方が手間が省けるので、基本はこちらを選択します。

 

その他、源泉徴収なしの口座(『特定口座(源泉徴収なし)』と『一般口座』)の共通の特徴は、

・確定申告はしなければならない(ただし利益20万円以下の場合除く)。
・まとめて納税できる。
・確定申告するので、利益は課税所得に含まれてしまう。

というところです。

 

一般口座は選ばない

現在『一般口座』のメリットはほとんどなくなっています。

以前は『特定口座』では取り扱えなかった『公社債(国債や社債など)』や『公社債投信(MMFやMRFなど)』を取り扱いたい場合に『一般口座』を選んでいたのですが、2016年1月1日から税制が改善。『特定口座』でも『公社債』や『公社債投信』を取り扱えるようになりました。

(『みなし取得費の特例』というメリットも2010年に終了)

 

よって、源泉徴収なしの口座にするときは基本的に『特定口座(源泉徴収なし)』を選択したほうが有利です。

おわりに

以上、簡単にですが『特定口座(源泉徴収あり)』と『特定口座(源泉徴収なし)』、『一般口座』の違いでした。

何か理由がない限りは『特定口座(源泉徴収あり)』を選択しておいたほうがよいでしょう。また、複数の口座を使って収益のコントロールをすることで節税に役立てるのでご活用あれ。

参考資料:ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇 2016

© 2014 And Reframing Things