WindowsからChromebookにthunderbird(デスクトップアプリ)の環境を移行したので手順をシェアします。メールフィルターや過去の受信メール、フォルダなどすべて移行できました。全体的な流れとしては、
①Couron及びLinuxデスクトップ(Xubuntuなど)を入れ、thunderbirdをインストールする
②Windowsやmacからthunderbirdのプロファイルをコピーして保存する
③Linux(Xubuntuなど)のthunderbirdのプロファイルに上書き保存
④profiles.iniを書き換える
といった感じです。通常のthunderbird移行方法がChromebook上のthunderbirdにも使えるわけですね。再起動後も(開発者モードで起動すれば)環境は維持されました。
1.Crouton、Linux、thunderbirdをインストール
ChromebookにLinux(Xubuntuなど)を使う方法は前回の記事をご参照のこと。
Xubuntuとともにthunderbirdもインストールされる手順です。
ここまでできたらあとはthunderbirdのプロファイルを移植するのみです。
2.Windows、macからthunderbirdのプロファイルをコピーする
thunderbirdの環境をコピーしたいWindowsやmacから『プロファイル(thunderbirdの設定などが保存されているフォルダ)』をコピーします。
プロファイルパスを確認するには、
『thunderbirdを起動』→右上の『三』マークをクリック→『ヘルプ』にカーソルを持っていく→『トラブルシューティング情報』をクリックします。
トラブルシューティング情報の『フォルダを開く』をクリックします。
thunderbirdのプロファイルが開きます。フォルダ全体をコピーするために一つ上の階層に行きます。画面左上の『↑』をクリック。
『xxxxxxx.default』←これがthunderbirdのプロファイルなのでこれをコピー。
USBメモリやSDカードなどに貼り付け(保存)します。
以上でthunderbirdのプロファイルコピー完了です。
※ファイルサイズはGBを超える場合があるので、クラウドストレージを使うのはあんまりおすすめしません。
3.Linux(Xubuntuなど)にプロファイルを移植
プロファイルを保存したUSBメモリやSDカードをChromebookに挿し、Linux(Xubuntuなど)を起動します。
Ctrl + T
shell
sudo startxfce4
Xubuntuが起動したら、thunderbirdを起動します。
さきほどと同様の手順でプロファイルの場所を表示させます。
『トラブルシューティング情報』→『フォルダを開く』→『一つ上の階層へ行く』
プロファイル場所を確認できたら、USBメモリやSDカードに保存したプロファイル(xxxxxxx.default)をコピー&貼り付けします。元々あったプロファイル(ooooooo.default)は削除してOKです。
ファイルの貼り付けができたら『profiles.ini』を表示します。
Pathと書かれたところにプロファイル名が記載されているので、これを先ほど貼り付けしたプロファイル名に手書きで変更します。
以上でChromebook上へthunderbird環境の移行完了です。受信メールやフォルダ設定、フィルター設定などすべて移行されるのでとっても楽ちん。(ただPOP設定していたらどうなるかわかりません。)
おわりに
デスクトップアプリでthunderbirdを動かせるのでrollAppsよりもかなり実用的なはず。thunderbirdがないと死んでしまう病気の私もこれで安心してChromebookを使えます。
関連記事:thunderbirdのプロファイル・保存メールなどをSDカードやUSBメモリに移す方法!
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